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組体操

昔から学校の運動会で


必ず行われる組体操。


2人1組で行われるタイプから


10人でタワーを作るタイプまで


様々な組体操があります。


中には、140人で10段のピラミットを


作る組体操があります。


運動会などで


見ている人達にとっては、


迫力があり見応えが


あることでしょう。


しかし最近では、


組体操の練習中に


手や足の骨折


腰椎の骨折などが


発生して危険だという事で


怪我をした子供のご両親が


民事訴訟を起こし


裁判にまで発展するケースが


多くなっているそうです。


今回は、この「組体操」について


少し考えてみたいと思います。


組体操は危険。


最近の学校教育は、


危険な物に対して


過敏に、


そして過剰に反応します。


「組体操は危険」


誰が考えてもそうです。


今さら、そんな事で


騒ぐ事ではないです。


組体操を見ている人も


組体操で四つん這いになって


一番下で支えている子供たちも


体が軽いからという理由で


高さ5m〜7mに到達する


不安定な人間の作る塔を


頂上まで登っていく子供たちも


誰がどう考えても危険だと


分かっています。


しかし


危険な組体操を


わざわざ学校で行うには


何か理由があるからやる訳です。


その理由とはなんでしょうか?



組体操を行う事で痛みや苦しみを知る。


痛みや苦しみを耐え、


達成した時の喜びを知る。


どんな理不尽な事でも


歯を食いしばって


我慢する事で


我慢強い人間性が養われる。


上に上がる人は、


高さに臆する事なく


登り続けて、


登った時に下で


支えになってくれている人が


いるから達成出来たんだと


人を思いやる気持ちを養う。



こんな所でしょうか。



しかし、


今の学校教育の教師たちは


その理由を説明出来ない。


例え説明しても


親御さんたちに納得してもらえない。


納得しない親が悪いのでしょうか?


それとも


納得させられない教師が悪いのでしょうか?


このような図式が


出来上がるから


組体操の問題が


起こるのだと思います。


教師の威厳はどこへ?


昔から、一人や二人はいました。

とにかく怖い先生。

あの先生がいる時は、

静かにしていよう。

あの先生には、逆らえないから

シャキッとしよう。

そんな恐怖と共存しながら

学校生活を送っていたと

記憶している方も多いのでは

ないでしょうか?

でも、そんな先生も

怖いだけでなく

話してみると

意外と生徒たちの事を

考えてくれていて

優しかったりして、

尊敬出来たりする

先生が多かった気がします。

最近の学校には

そのような先生は

存在しているのでしょうか?

それとも、

事なかれ主義で

親御さん達の声に

振り回され

心の病にかかる先生が

多いのでしょうか?

私には、真相は分かりませんが

もし、尊敬出来る先生が

多いとすれば

この組体操の問題で

裁判沙汰には

ならない気がします。

では、この組体操は

危険だからということで

運動会から無くなるべき

でしょうか?


危険だからという理由で

様々な事が制限される世の中です。

公園には、

危険!ボール遊び禁止と

書いてある立て看板を

良く目にします。

ボール遊びが危険になって

しまっては子供たちは

何をして遊ぶのでしょうか?

滑り台の上で任天堂DSをする

遊び方が、危険ではないから

良いのでしょうか?

私は、

そのような子供たちが

増えていく日本の方が

よっぽど危険だと

思います。


危険だからという理由で

様々な物を排除していくと

失われていくものも

たくさん出てきます。

そこに、

しっかり目を向けていく事が

とても大切だと思います。

組体操は、

危険だから

排除する!

の前に

なぜ、

昔は問題にならなかった事が

現在は問題になっているのか

考える必要があります。

先生の威厳。

親御さんのモラル。

子供たちの体力低下。

私は、この3つの問題を

クリアしないと

これからの学校教育は

様々な問題が起こると

感じています。

もっと大きく言えば、

今後の日本の未来が決まると

言っても過言ではない気がします。

少子高齢化が

ますます進むと言われる

日本の未来。

子供たちの人数が減ると

予想されているなら

質の高い子供たちを

育てていかなくては

ならないと思います。

その為には、

大人たちが

何をすべきが

しっかり考え

行動をとるべきです。

私は、質の高い子供たちを

育てる為には、

まず

体作りが重要だと

考えています。

体作りといっても

ただがむしゃらに

走り回ったりすれば

良いのではなく

頭を使って

どう体を使えば

体が動きやすくなるのかを

深く考えながら

体を作る。

それを、からだ塾で

実践しています。

これが、

日本の未来の為にはなるのかは

定かではありませんが、

からだ塾で行っている事は

子供たちにとって

必ず将来役に立つという

自信があります。

将来、

からだ塾の生徒が

からだ塾に通って

本当に良かったと

言ってもらえるのが

私の夢です。

そんな儚い夢では

ありますが、

今後も頑張っていきます。

まさか、

組体操の話が

140人の組体操で作る

巨大ピラミットのような

大それた話になるとは

思ってもみませんでした。

この話の

真髄はいつまでも

崩れずに、続くと良いですが。

お後が宜しいようで・・・

ここらで失礼致します。