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人の本

前回のブログでは「腰の使い方」について書きました。

 

腰の使い方といっても、すぐに説明出来る人はおそらくいないと思います。 

 

それもそのはず、義務教育の中で腰の使い方を教えてくれる授業は存在しません。

 

ですので、私たち日本人は腰の使い方を知りません。

 

もっと言ってしまえば、腰の位置がどこなのかも理解出来ている人は少ないと思います。

 

前回のブログでも腰の位置について説明していますが、ほとんどの人が骨盤を腰だと勘違いしていたのではないでしょうか。

 

骨盤は仙骨、腸骨、座骨、恥骨、尾骨の5個の骨が癒合して出来ています。

 

骨盤と腰を一緒だと思っている方は、恥骨も腰であると認識しているということになります。

 

果たして、体の前側にある恥骨が腰だといえるのでしょうか。

 

世の中では骨盤の重要性を説いている人が数多くいますが、骨盤を運動時に意識して動かす必要があるのでしょうか?

 

何を隠そう私も一時期、骨盤を動かすことを意識して運動していました。

 

するとどうでしょう。

 

背中や肩、お腹や腕に力が入り動きがぎこちなくなり、見事に腰痛が出ました。

 

何事もやり方や使い方を間違えれば痛い思いをしますが、腰痛も同じです。

 

骨盤を腰と認識して間違って体を動かしていたから腰痛が出たのだと実体験を通して私は理解出来ました。

 

しかしながら、「腰の使い方を間違えているから、腰痛になる」ということを理解出来ない人が多いようです。

 

これは一般庶民の方に限った事ではなく、白衣を着た医師さえもその事に気付かず、痛み止めの薬や湿布などで感覚を麻痺させて痛みを無くそうとしています。

 

まー手っ取り早く痛みを消せる薬に頼った方が楽ですから、多くの人がそのような処置を望むのでしょう。

 

ただ注意しなければいけないのが、薬は一度手を出すとやめられません。

 

痛みが出たら薬を求め、それでも痛みが消えないなら更に強い薬を求め、一生薬を求め続けていきます。

 

よく言われる話ですが、薬とはカタカナにすると「クスリ」です。

 

反対から読めば「リスク」です。

 

痛みを消すのに薬を多用することはリスクを伴うことであることを念頭に置き、痛みを消す為に薬を求めすぎて、薬害で命を落とす事が無いようにしたいものですね。

 

ちなみに先日、長年腰痛に苦しむ80代の方がいらっしゃいましたが、その方も毎日痛み止めを服用しないと生活出来なかった人でした。

 

しかし、からだ塾で腰の使い方を習ったあとは、まったく薬がいらなくなったそうです。

 

その方は長年服用していた痛み止めを手放せたことを「凄く助かった」と感謝していました。

 

何事もやり方、使い方を改めればやり直しがききます。

 

腰痛で悩んでいる方は今一度前回のブログ「腰の使い方」をご覧になり、日々の生活を改めてはいかがですか?

 

さて前置きが長くなりましたが、今回のブログでは「人の本」について書いていこうと思います。

 

んっ?

 

なに・・・

 

人の本って?!

 

このように思われた方が多いと思います。

 

それもそのはず、世の中には様々な種類の本が存在しますが、人の本というものは存在しません。

 

ジャンルでいえば、文学・評論、ノンフィクション、ビジネス・経済、歴史・地理、人文・思想・宗教、建築・デザイン、くらし・健康、趣味・実用、教育・自己啓発、スポーツ・アウトドア、音楽など挙げればきりがないほどのジャンルがあります。

 

私は本を読むのが好きで、都内まで1時間近く通勤していた頃は、いつも読書をしていました。

 

ジャンルは決めずに気になる本を見つけたら図書館で借り、通勤の合間や休日などの時間を使って本を読みました。

 

読書で得られる知識というのは計り知れないものがあり、数十年前に読んだ本が現在の私に大きな影響を与えていることなんてざらにあります。

 

例えば、中学生の時に読んだ「五体不満足」では、手足がある当たり前のことを当たり前だと思ってはいけないのだと強く思いましたし、手足がないことを嘆き悲しむのではなく、その事実を受け入れて更にプラスの力にしてしまう著者の心の強さに感銘を受けた事を覚えています。

 

五体満足の健常者が下向き加減で人生を歩んだり、自分の欲望に任せて好き勝手に生活して体をボロボロにしたり、世の中には様々な人がいますが毎日が楽しいと言える人生を送るには何をしたら良いのでしょう。

 

私が中学生の頃に人生とは何のためにあるのか考えている時に出会った一冊「五体不満足」は大きな人生の指標になったことは間違いありません。

 

小学生の頃の私はテスト勉強を一度もしたことがないほどのバカでしたが、中学生になると意外と真面目に読書をして人生設計をしていました。

 

様々な人が書いてくれた本は、私が実体験した事のないことを知れる貴重な存在です。

 

中学時代に本の重要性を悟った私は、学校の勉強は出来ませんでしたが、自分の人生の設計図は他の誰よりも出来ていた気がします。

 

現代の若者は、人生に希望を見いだせない人が増えて社会問題化していると言われていますが、それは若者だけの話でしょうか。

 

若者の親は人生に希望を見出して毎日生きているのでしょうか。

 

子供は親の背中を見て育つと言われますが、親が人生に希望を見出して生きていなければ、子供も同様の生き方をします。

 

変わるべきは子供でしょうか、それとも大人でしょうか、答えはそれぞれが出せばよいと思いますが、私は常に自分を新しく変えていこうと思いながら生きています。

 

上手くいく事ばかりではないですが、失敗してもよいから常に挑戦することを忘れず日々を生きています。

 

この考え方は妻も一緒で、暑い夏も変わらず毎朝4時30分に起きて走っています。

 

常に自分自身を成長させようと常に努力をし続ければ、1年前は出来なかったことが出来るようになり毎日が楽しくなっていきます。

 

するとまた新たな挑戦したいことが出てきて更に成長出来る材料を手に入れられるようになります。

 

私たち夫婦は、子供にやれという前にまずは自分たちがやることを心がけているのですが、そんな親の背中をみているのかどうか分かりませんが、6歳の娘が先日こんなことを言いました。

 

「将来、私がなりたいもの言うね」

 

「お料理を作る人、保育園の先生、消防車の人、警察の人、何かを助ける人、走る人、泳ぐ人、お父さんとお母さんを助ける人」

 

小学生になる前の子供であれば、多くの夢を持てるのが当たり前なのかもしれませんが、「何かを助ける人」「父母を助ける人」になりたいと言ってくれたことはとても嬉しかったです。

 

私自身も小学生の時に漠然と抱いていた夢は「人の役に立ちたい」でしたから親子というのは不思議な物です。

 

そして、「人の役に立つ」という夢は「自分自身を成長させる」事で叶えられるのだということを最近は身に染みて感じているので、これから先も私は「自分自身の成長」と「人の役に立つこと」だけを考えて生きていって娘が希望を見出して生きていけるように、背中で示していこうと思っています。

 

若者が人生に希望を見出して歩めるか歩めないか、それは一番近くにいる人生の先輩である親が鍵を握っています。

 

親である私は常にその気持ちを忘れずに生きています。

 

私と同じ気持ちを持って生きている親は世の中にいるのかどうか分かりませんが、自身の将来を真剣に考えている人はそれなりにいるのではないでしょうか。

 

そんな方たちは、決まってやっていることがあると思います。

 

それが本を読むことです。

 

活字離れが進む現代ではありますが、自分の将来を真剣に考えている人は本を読んでいる人が多いと思います。

 

それこそ、自己啓発の本などを読む人は多いのではないでしょうか。

 

自己啓発とよく聞きますが、改めて意味を調べてみましょう。

 

Wikipediaにはこのように書かれてありました。

 

---------(以下、Wikipediaより転載)

 

自己啓発(じこけいはつ)とは、自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為である。「より高い能力」、「より大きい成功」、「より充実した生き方」、「より優れた人格」などの獲得を目指す。

 

-----------(転載ここまで)

 

すなわち、自己啓発の本とは「より高い能力」、「より大きい成功」、「より充実した生き方」、「より優れた人格」を目指す人が読む本ということですね。

 

ちなみに、Amazonの自己啓発売れ筋ランキング1位の本は「多動力」だそうです。

 

著者はホリエモンこと堀江貴文氏です。

 

著書の説明文にはこのように書かれてありました。

 

「多動力を身につければ、仕事は楽しくなり、人生は充実すると確信している。」

 

おっしゃるとおり、たくさん動けば沢山の経験が出来て、人生は楽しく充実するでしょう。

 

それが出来れば一番良いのは分かっています。

 

分かっているけど出来ないから、人生に希望を見出して生きていけない若者が多いのだと思います。

 

それはなぜでしょう。

 

それは「自分自身が何をしたいのか分からない」からでしょう。

 

何をしたいのか分からないって・・・

 

笑ってしまうかもしれませんが、世の中には「何をしたらよいのか分からない人」はかなりいると思います。

 

それもそのはず、私たちが受ける義務教育の中で世の中で何をしたらよいか教えてくれる授業がないからです。

 

では学校の勉強は何の為にしているのでしょう。

 

それは良い大学に入るため、良い会社に入るためです。

 

いわゆる学歴を残すために学校の勉強をしているのです。

 

私は小学生の頃から常に思っていたことがあります。

 

それが、「良い大学に入って何をするの?」「良い会社に入って何をするの?」です。

 

勉強が出来ないバカな子供が良くいう言い訳ですね(笑)

 

私はバカな子供でしたから、何の為に大学に入るのか説明出来なければ大学なんて行っても意味ないと思っていましたし、その分良い会社に入らなくても生き抜ける方法を必死で探していました(笑)

 

仕事やお金の流れなどを知る為に、小学生の頃から新聞配達、中学生ではコンビニ、高校生では飲食店などでバイトをしましたし、サッカーや空手など体を動かすことも真剣にやりましたし、友人や先輩と遊んだりと勉強以外のことは好き勝手にやってきました。

 

つまり、私は教科書の内容を覚えることよりも、どうやって生きていくか常に考えていたということですね。

 

私みたいなろくでなしが言う事ではないのですが、日本の学校教育は教科書の内容を覚える時間が多く、人生について考える時間が少ないです。

 

覚えることばかりさせて、考えさせない教育というのでしょうか、どこかそんな気がします。

 

だからこそ、現代は自分自身が何をしたらよいのか分からない人が続出しているのではないでしょうか。

 

何とも悲しい話です。

 

教育に力を入れれば入れるほど教科書の内容を覚える時間が増えていき、自分自身について考える時間が少なくなる。 

 

小学生の頃から学習塾へ通う子供の割合が高くなってきている昨今、勉強さえしておけば問題ないと思い、高い月謝を払って子供を塾に通わせる親は多いと思いますが、それが子供にとって自分のことを考える時間を奪っているとは・・・

 

ちなみに我が家は、読み書きさえできればあとは何とかなるといったスタンスで、6歳の娘は習い事を何もしていません。

 

というか、習い事に回せるだけのお金がないといった方がよいのでしょうか、運動は私が教え、勉強や工作は妻が教え、貧乏家族なりに何とかやりくりしています(笑)

 

話がそれましたが、将来を真剣に考えている人は自己啓発の本を読む人が多いのでしょうが、そもそも自分が何をしたいのか考える時間が少ない教育を受けてきた人にとって、いくら自己啓発の本を読んでも考える力がないのでうまくいく事はありません。

 

では、将来を真剣に考えている人はどうしようもないの?

 

もちろん、そんなことはありません。

 

今からでも遅くないですから、私が紹介する本を読んでみて下さい。

 

そうすれば、自分自身が将来何をすれば良いのか分かると思います。

 

繰り返しになりますが、「より高い能力」、「より大きい成功」、「より充実した生き方」、「より優れた人格」を目指す人は、私が紹介する本を読んで下さい。

 

では、私が紹介する本を発表します。

 

それは、人の本です。

 

いや・・・

 

だから人の本って何!?

 

あっそうでしたね。

 

人の本とは、人+本=?のことです。

 

これで分かりますか?

 

何でも教えてくれる本

私はこの本は一生涯読み続けられると思っています。

 

それが「体」です。

 

人偏に本と書いて体です。

 

どうです?

 

皆さんは、体が人の本なんだということご存知でしたか?

 

漢字とは良く考えられたものだとつくづく思います。

 

人を知れば、どのように考えどのように行動すればよいのか分かります。

 

人を知れば自分が何をすればよいのかも分かります。

 

人を学ぶ本、それが体です。

 

だからこそ、自分の体を知り、使いこなす必要があるのです。

 

私は小学生の頃に腰の使い方を空手の先生から教わりましたが、まったく分かりませんでした。

 

突きや蹴りは手でやるのではなく腰でやるのだ、このように先生から言われましたが、まったく理解出来ませんでした。

 

それから数十年、私は常に体のことを考えて生きてきました。

 

親から頂いた体、神様が作って下さった体、たった一つしかない自分の体、そんなかけがえのない自分の体を考えてきたことで、人生とは何の為にあるのか、これから生きていくうえで何をするべきか、幸せとは何なのか、親とは何か、子供とは何か、今まで分からなかった問題の答えが分かりつつあります。

 

もちろん、全て分かったとは言えないですが、今の私に悩みや迷いはありません。

 

やるべき事は一つです。

 

体を知ること、使いこなすことを毎日コツコツとやり続ける。

 

そうすれば確実に自分自身が成長していきます。

 

「自分自身の成長」=「人の役に立つこと」

 

この方程式が私の人生にぴったりとはまってきました。

 

高級車や大きい家に住んだり、海外旅行で豪遊するだけのお金はないですが、人から感謝される回数が増えてきています。

 

誰かの役に立つべく、自分自身を成長させ続ける、これさえやり続ければお金はあとからついてくると思っています。

 

このように考えられる人はおそらくいないと思いますが、私も妻も同じ考えで同じ行動をしています。

 

それにより夫婦二人三脚で共に成長していることを実感しています。

 

夫婦とは何か?

 

人の本である体を読み続けてきた事で、こんな難解な問題も解けてしましました。

 

夫婦とは、まったく違う才能をもった二人がお互いを刺激し合い成長する為に存在しているもの。

 

これが正解かは分かりませんが、今の私はそのような答えを出しました。

 

ただ結婚すれば幸せになれるのか?

 

そんなことはありません。

 

お互いが刺激し合い成長する為の努力をしなければ幸せは得られません。

 

私は結婚して8年しか経っていませんが、自分自身の成長しか考えて生きてきていません(笑)

 

おいおい、それで本当に良いのかよ!なんて声が聞こえてきそうですが、どうもそれでも良いようです。

 

もちろん、家族が幸せになって欲しいからこそ、自分自身の成長しか考えて生きていないと言えるわけで、家族なんてどうでもよいとは決して思っていないのでお間違えの無いようにお願いします(笑)

 

しかしながら、自分の体を知るだけでなぜそこまで成長出来ると言えるのでしょうか。

 

答えは簡単です。

 

自分の体を知れば軸が整った体になり、スッキリした考え方になるからです。

 

考え方がスッキリしていれば、気持ちにも余裕が出来て周りが良く見えるようになります。

 

周りが良く見えれば自分がやるべき事もはっきりしてくるでしょう。

 

体の軸とは背骨です。

 

背骨が歪んでいる人は、脊髄神経から全身に伝わる電気信号が途切れ途切れになってしまいます。

 

そうすると軽く動くはずの体が重い体になります。

 

空気の抜けたタイヤで自転車を漕ぎ続けることほど苦しい物はありません。

 

重い体とはそのようなものです。

 

そんな状態で考える事と言えば、後ろ向きなことばかりです。

 

しかし、軸が整った人は背骨の歪みがないので脊髄神経から全身に伝わる電気信号がスムーズです。

 

すると、体が軽くて毎日過ごすのが楽で仕方ありません。

 

それは、一漕ぎでスイスイ進む自転車に乗るのと一緒です。

 

体が軽々動けば考える事は前向きなことばかりです。

 

この軽い体を使って、あれをしよう、これをしようと、昔はやらなかったことにも挑戦しようと、常に自分を成長させることに時間を費やすでしょう。

 

そんなことを1年も続けていけば、1年前には出来なかった事が出来るようになります。

 

出来ない事が増えていくのが老化、出来る事が増えていくのが成長、体の軸がしっかり整えば、年齢がいくつであろうと成長出来ます。

 

今日もセントレに参加した80代の女性が凄い事をしてくれました。

 

今まではしゃがんだ姿勢から立ち上がれなかったのがセントレで45分のトレーニングをしたら、簡単に立てるように・・・

 

女性の方は目をキラキラさせて感動していました。

 

「こんなことが起きるなんて信じられない」

 

自分を成長させたいと本気で思って行動する人は絶対に成長出来ます。

 

世の中のトレーニングでは難しいかもしれませんが、セントレではそんな事が簡単に出来ます。

 

このように体を知り使いこなす努力をすれば、年齢問わず人生に光が差します。

 

希望を見出して生きていきたいと願う人は、体という人の本を読んでみてください。

 

将来を真剣に考えている人は、セントレで体の軸を整えてから自分が何をするべきか考えてみてください。

 

きっと良い答えが浮かびますよ。

 

さて、ここまで人の本について書いてきましたが、いかがでしたか?

 

当たり前のように使っている体が人の本です。

 

体をただの道具として使うか、かけがえのない本として読むかで人生は大きく変わりそうです。

 

人生という大きな波を上手く乗りこなす為にも、今一度自分の体としっかり向き合って下さいね。

 

将来を真剣に考えている人が、大きな波にのまれてしまわないようにと願って今日のブログを書きました。

 

何かの参考になれば幸いです。

 

それでは、またの更新をお楽しみに。