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鹿児島合宿

2017年10月から始めた「からだ塾ランニング教室」、走り方を変えたいという思いをもったランナーが各県から集まって来ていて凄いことになっています。

 

類は友を呼ぶというのでしょうか、ランニング教室に参加される方は皆さん変わり者の方ばかりで、変わり者好きな私としては非常に貴重な時間を過ごさせてもらっていると感じています。

 

まー私自身が変わり者ですから、普通の人が来るわけがないのですが、2018年6月にランニング教室に参加してくれたTさんは、気になる人を見つけたら直接会って話を聞きたいという性分だそうで、インターネットでからだ塾の存在を知り興味をもってくれ、なんと鹿児島から千葉まで遠路はるばる来てくれました。

 

ランニング教室には、都内に住む妹さんご夫妻と友人の計4名で参加してくれたのですが、皆さんのエネルギーはどこからくるのか不思議なくらい明るい力を感じました。

 

特にTさんは60代とは思えないほどの明るさでした。

 

Tさんのランニング歴は約2年で、まだまだ初心者です。

 

ただ、マラソンを始めるきっかけが凄いです。

 

以前からマラソンをしていた妹さんにホノルルマラソンへ出場するからハワイへ一緒に行こうと誘われ、「どうせハワイに行くなら、ただ観光や買い物をするだけなんてもったいないから、私も走る!」とTさんは、まったくやったことのないランニングに挑戦してホノルルマラソンを完走しました。

 

人は年齢を重ねれば重ねるほど自分に限界を決めて新しい事に挑戦しなくなるものですが、Tさんは60代にしてマラソンを初めて、見事に完走しました。

 

これは、変わり者でなければ出来ませんね(笑)

 

さらに凄いのが、ホノルルマラソンで終えるのではなく、その後も朝3時に起きて週に2~3日は10㎞走っているそうで、仕事と家事を絶妙なバランスでこなしながら自分自身の成長の為に日々努力されているそうです。

 

まさに、スーパー主婦ですね!

 

そんなTさんと6月のランニング教室で出会ってから3ヶ月後に、まさか私が鹿児島まで行って走り方の指導をするなんて、考えもしなかった出来事が起きました。

 

これも偶然なのか必然なのか分かりませんが、鹿児島合宿が開催された経緯を書いておきます。

 

都内に住むHさんは、Tさんの妹さんです。

 

お姉さん伝いでからだ塾を知ったそうですが、ランニング教室でシンプルで分かりやすい走り方の指導に興味を持ち継続して通ってくれています。

 

7月のランニング教室で、Hさんは旦那さんと友人2名と参加してくれたのですが、教室終了後に何気なく友人の1人が「合宿が出来たらいいですよねー」と言って話が盛り上がりました。

 

私もその時は話の雰囲気に乗って「いいですねー、じゃーお姉さんのいる鹿児島でやりますかー」なんて冗談でいったのですが、Hさんが「わかりました。ちょっと調べてみますね」と言い帰っていきました。

 

このような流れって結構あるのですが、だいたい実現しないことが多いので私も期待せずにいました。

 

すると、皆さんが帰ってから1時間後にあるメールが届きました。

 

「9/15から鹿児島合宿を開催出来ますか?」

 

Hさんからのメールだったのですが、まさか合宿の計画をすぐに立ててくれているとは思わず、凄く驚きました。

 

その後、私も仕事の調整をして翌日にメールを返信しました。

 

「9/15に行けます」

 

これにて鹿児島合宿がまさかの決定です(笑)

 

なんと、軽い気持ちで言ったつもりが1日後には本決まりしてしまいました。

 

「鹿児島で合宿でもやりますかー」の翌日には鹿児島合宿の日程が決まるという異例の出来事に私たち夫婦も驚きました。

 

これだけでも十分なサプライズですが、驚くことに妻がこんな話をしたのです。

 

「私、ちょうど2日前くらいに鹿児島に行く夢を見たんだよねー」

 

「その夢を見てから凄く鹿児島へ行きたくなって、ネットで宿泊先や料金なんかを真剣に調べてたんだー」

 

妻が行きたいと熱望していた場所へ3日後には行けるようになる・・・これって・・・奇跡?

 

まだ出会ってまもない人たちから打診された合宿に、人付き合いの悪い私がのったのも凄いことではありますが、この流れに乗り鹿児島へ行ってきました。

 

参加者は、Tさん、Hさんご夫妻、友人NさんとOさんです。

 

ということで今回のブログでは、鹿児島合宿の話を書いていきます。

 

少し長くなりますが、どうぞ最後までお読みください。

朝4:30起床、普段は寝起きが悪い娘が起きれるか心配だったのですが、この日ばかりはめちゃくちゃ目覚めの良い子供でした。

 

実は、鹿児島合宿が決まる数日前に娘が「飛行機に乗りたい!」と言い出していました。

 

今回の合宿で娘の願いも見事に叶えられたのですが、当日を凄く楽しみにしていたせいか朝の準備もテキパキとすませて出発できました。

 

東京の天気は雨だったのですが、運よく飛行機に乗り込むまでは雨が降らず、私たちが席に着いたら大粒の雨が降り出して間一髪で濡れずにすみました。

 

行きの飛行機はソラシドエアだったのですが、グリーンを基調としたデザインにからだ塾と通じる何かを感じていました。

 

羽田-九州間しか運航していない貴重な飛行機に乗れたのも凄く嬉しかったです。

 

初めて乗る飛行機に娘も上機嫌でお気に入りのピースサインを決めております(笑)

離陸する瞬間の感覚に興奮してハイテンションでいたかと思えば、数分後には就寝・・・朝早かったせいか飛行中はずっと寝ていました。

 

約1時間40分で鹿児島に到着です。

 

鹿児島空港では、TさんとHさんご夫妻がお出迎えしてくれました。

 

その30分後には、Nさん、Oさんも鹿児島空港に到着して全員集合です。

 

空港からは車でT、Hさんのご実家がある日置市へ向かい、昼食を食べました。

 

昼食はそうめんだったのですが、Hさんのご主人Aさんがそうめんに乗せる具材(ひき肉と玉ねぎを炒めたもの?)を作ってくれたのですが、これがすごく美味しかったです。

 

午後の練習に向け気合が入りました。

 

昼食後は、いよいよ練習です。

 

1週間前に台風が発生して心配していた天気ですが、見事に晴れ鹿児島に滞在していた3日間は全て快晴でした。

 

まるで真夏のような快晴で14:00から開始する練習は外では暑すぎて出来ないと予測していたのでしょうか、1日目の練習場所はB&G海洋センターにある空調完備の室内で行いました。

天候も施設も全て良い形になったのですが、今回の合宿ではある問題が発生していました。

 

それは参加者の体調不良です。

 

1週間前に足首を捻挫した方、風邪で発熱した方、足が痛い方など全員の体調がバラバラの状況でした。

 

そんな状況でランニング教室なんて出来る訳ないのですが、私の頭がぐるぐる回りだして1日目に何をすればよいのか答えを導き出しました。

 

まず初めに、参加者が自分自身の現状を理解出来ているか確認しました。

 

自分自身の現状なんていっていますが、簡単に言えば「自分自身の悪いところ」を答えて欲しいのです。

 

言いければ「悪い癖」なのですが、これを言えない人が多いようです。

 

今回の参加者も自分の感覚は言ってくれるのですが、自分の悪い癖を答えられる人はいませんでした。

 

そして、からだ塾では何度となく言っているのですが、走る時には「腰と背中を使う」意識を持つことが重要になります。

 

しかし、参加者全員が「自分自身の腰と背中感覚」をしっかり答えられませんでした。

 

ですので、今回の合宿テーマは以下の2つに決めました。

 

「自分の悪い癖を知る」

 

「腰と背中の感覚を高める」

 

また皆さんの合宿に参加する目的を聞いてみたところ「基本を身に付けたい」という声が多かったので、上記のテーマは見事にはまっていました。

 

ということで、初日の練習は室内で「歩く」「ジャンプ」「片足バランス」「歩きジャンプ」をしながら自分自身の腰と背中の感覚を高める事を2時間行いました。

 

すると、少しづつ自分自身の悪い癖を見つけられるようになり、以下のようなことを言ってくれました。

 

【悪い癖】

 

・軸が思っているより前になっている

・手や足を先に動かしている

・背中が動かない

・目線を下げてしまう

 

このように最初に答えられなかった自分の悪い癖をしっかり言ってくれるようになりました。

 

その後は、外に出て10分ほど走ってもらったのですが、「軸が後ろにあるのを感じる」と1週間前に足首を捻挫した方は、他の方が驚くほど軽快に走っていました。

 

初日の練習では、体調が悪い人も良い人も関係なく出来る事を行ったのですが、練習が終わる頃には全員の体調が整ってきて、捻挫をしていた人の足の腫れも見事にひきました。

 

そして、練習後は近所にある温泉「めぐみの湯」へ行き汗を流しました。

 

この温泉が最高に気持ち良かったです。

 

温泉で汗を流した後は、スーパー主婦集団の本領発揮です。

 

みんなで手際よく料理を作り、食卓に並べていきます。

 

Tさんが事前準備をして下さったのでしょう、30分後には食事が出来るようになりました。

 

この早さは普通じゃありませんね。

 

「簡単に出せる物を調理してるだけ」とTさんやHさんはおっしゃっていましたが、外食するよりも何倍も美味しい料理でした。

 

旬の食材を使った炊き込みご飯、(麦みそ?)の白いお味噌汁、ナスと厚揚げの煮物、鯛、ほたて、太刀魚の刺身など全てが美味しかったです。

 

走って、温泉入って、美味しいご飯を食べて、このあとはゆっくり寝るだけ・・・とはいかず、食後は練習中の映像を見ました。

 

自分自身を客観的にみるのに自分の姿を見るのはもってこいです。

 

とはいえ、自分の何を見たら良いのかも分からないので何かのお手本があるといいのですが、なんとその日のその時間に限ってNHKがやってくれました。

 

サッカーのヴィッセル神戸対ガンバ大坂の試合中継をやっていたのですが、なんとイニエスタカメラというものが導入されていたのです。

 

このカメラは、試合中にイニエスタだけを映し続けるものなのですが、テレビに映る画像を3分割して全体像などと一緒に放映しているのです。

 

普通にサッカーを見たい人にとってはめちゃくちゃ迷惑なのでしょうが、私のようなイニエスタの体の使い方を知ろうとしている人にとってはめちゃくちゃ嬉しい計らいなのです。

 

まさか、合宿中にこれがみられるとは・・・たまたま付けたテレビに映し出されたイニエスタに棒をあてがい、彼は体の軸を後ろで使いこなしているので走り方もトラップもパスも無駄なく正確な動きができていると、合宿参加者に力説しました。

 

参加者は実際に体の軸が後ろにある感覚を体感しているので、私の言っていることを理解してくれたようで皆さんうなずきながら見てくれていました。

 

イニエスタカメラでお手本を見てから、自分自身の走っている姿の映像をみたので、皆さんはより一層自分の軸の状態が分かったようでした。

 

イニエスタカメラに賛否両論があるのは当然ですが、今のサッカー選手は体の使い方を学ぶ良い機会だと思って見た方が良い気がします。

 

もちろん、1部分だけをみても良くならないですから全体を見る必要もあります。

 

何事もバランスが大事ではありますが、今のサッカー選手は海外の上手な選手のプレーをたくさん見ているのでしょうが、自分自信の体の使い方について真剣に考える人は少ないようです。

 

ただただ筋トレしたり、体幹を鍛えたりしていても、自分の軸がどこにあるのか分かっていなければ、せっかく鍛え上げた筋肉も無用の長物です。

 

ぜひJリーガーはイニエスタカメラで彼の体の扱い方を研究して、自分の体の使い方を考えて欲しいものですね。

 

なーーんて、私のようなバカなおじさんの話は聞かないでしょうね(笑)

 

2日目の練習は朝5:30開始、場所は宿泊地から車で3~4分のところにある総合運動公園です。

 

周囲はまだ暗く、かろうじて周囲の山々の先端に朝焼けが見えている、そんな状況で2日目のランニング教室が行われました。

 

練習目的は、初日の練習で身に付けた基本を実際に走りながら継続できるかです。

 

まずは、1日目の室内でやったことを30分かけておさらいしました。

 

「歩く」「ジャンプ」「片足バランス」「歩きジャンプ」をしながら自分自身の腰と背中の感覚を高める事を行いました。

 

同じ事をやっていても室内と外では感覚が全く違います。

 

それはなぜか?

 

室内は素足、外ではランニングシューズを履いているからです。

 

効率的な走り方を手に入れるには、地面から伝わる感覚を腰と背中でつかまえる必要があるのですが、ランニングシューズを履くとその感覚が薄くなってしまい何を頼りに走ればいいのか分からなくなるのです。

 

参加者の皆さんは、1日目の室内でやったことを外で再現する難しさを実感したようで、改めて自分自身の感覚の鈍さを痛感できたのではないでしょうか。

 

とはいえ、1時間のロング走中に私が並走しながら一人一人を指導すると参加者の皆さんの走り方が変わっていき、終盤になると以前とはまったく違った走り方になりました。

 

このようにロング走で私が並走して指導できるのは合宿だからこそ出来ることではないでしょうか。

 

皆さん気持ち良く走り終えた所で2日目の練習終了です。

 

写真は朝7:00過ぎに撮ったものなので、周囲から朝日が入り込み明るいです。

 

練習後は、近所の銭湯「ゆわく温泉」へ行き汗を流しました。

 

「えっ?!」

 

「朝から銭湯なんてやっているの?」

 

そうなんです。

 

日置市には朝5:15から入れる銭湯があるのです。

 

しかも、料金は100円(笑)

 

めちゃ安いですよね。

 

そして、めちゃ熱いお湯としても有名で、私も湯船に入りましたがめちゃくちゃ熱かったです。

 

でも、不思議とお風呂上りはさっぱりして気持ち良かったですよ。

 

みんなでさっぱりした後は、宿泊地へ帰り朝食です。

 

こちらもスーパー主婦集団の力で20分程度で完成、みんなで美味しく頂きました。

 

朝から走って、風呂入って、ご飯を食べる。

 

すごく良い1日の始まりですね。

 

時間はam9:00、このあと夕方まではそれぞれ自由行動です。

 

私たち家族は、鹿児島市内へ車で移動して「鹿児島水族館」へ行ってきました。

 

こちらはジンベイザメが有名らしく、水族館にはいるとすぐに見る事ができました。

 

娘も初めてのジンベイザメに大興奮!妻も海と水族館が大好きなので一緒に楽しんでいました。

 

イルカショーもやっていたのですが、そんじゃそこらのイルカショーとはまったく違います。

 

鹿児島水族館のイルカショーでは、「イルカのヒレの秘密」というテーマを元にそれぞれのヒレの特徴を面白おかしく説明してくれます。

 

イルカを操るトレーナー1人とイルカの秘密を説明するトレーナー1人がそれぞれ分かれて、観客を楽しませてくれました。

 

驚くのは、説明するトレーナーの動きに合わせてイルカが合唱したり、飛び跳ねたりしていたところです。

 

ただイルカが飛び跳ねるショーだけでなく、イルカの秘密も学べる鹿児島水族館は凄く面白いので皆さんも鹿児島へ行った際はよってみてくださいね。

 

水族館へ行ったあとは、私たちが心待ちにしていたある場所へ向かいました。

 

それが、有名なかき氷「しろくま」です。

 

市内にはしろくまを出すお店はいたるところにあるようですが、私たちが向かったのは「天文館むじゃき」です。

 

こちらは、元祖「しろくま」ということで開業60年の老舗店です。

 

さすがは人気店で、お店の前で20分待たされましたが、注文して目の前に「しろくま」が現れたらその大きさに驚きました。

 

全長15㎝の氷の上に様々なトッピングが乗っています。

 

その数、11種類です。

 

氷の上にチェリー / レーズン / プラム / みかん / もも / バナナ / パイナップル / 寒天(赤) / 寒天(青)、メロン、氷の下に寒天(赤) / 寒天(青) / バナナ / みかん / 白豆(十六寸豆)。

 

お店によってはトッピングが凍っている場合もあるようですが、「天文館むじゃき」は凍っていませんでしたので、素材の味を思う存分楽しめました。

 

言うまでもないですが、コンビニで売っているしろくまとは比較にならないほど氷が上手い!

 

これは、私も妻も並んで食べてよかったね!と大興奮していました。

 

こちらも鹿児島へ来た際はぜひ寄ってみてくださいね。

 

ワラーチ作り

水族館へ行き、しろくまを食べ鹿児島観光を終えた私たちは宿泊地へ戻り、夕方17:00からワラーチ作りをしました。

 

ワラーチとは、メキシコに住む世界一走る民族「ララムリ」という人達が履いている靴のことなのですが、これがやばいです。

 

私は、これを履いて毎日10㎞走っているのですが、走り終えると体がジンジン、ゆらゆら、ふわふわした感覚ですんごく気持ち良くなるのです。

 

全身に酸素と電気が巡っていく感覚というのでしょうか、ハイテクシューズを履いて走る感覚とはまったく別物の何かを手に入れられるワラーチはもう手放せませんね。

 

そんなワラーチを合宿参加者の皆さんと一緒に作成しましたので、作成工程を簡単に書いていきます。

 

まずは、自分の足型をとります。

 

その後、ソールとなるゴムシートに張り付けて足型通りに切っていきます。

 

この後がポイントです。

 

紐を通す位置を決めて、穴あけ加工します。

 

この穴あけ位置によってワラーチのフィット感が変わるので、とても重要な工程なのですが、私たちは何回も作成したことでベストポジションを発見、参加者の皆さんのワラーチにもそのポジションで作成しました。

 

ここまできたらあとは、紐をとおすだけなのですが、ここで今回の合宿を盛り上げるあるイベントをしました。

 

それが紐色選び争奪戦です。

 

参加者に似合う色を私たちが勝手に決めて持ち込んだのですが、色がかぶらないように5色の紐を用意しました。

こういうイベントが大好きな方たちのようで、真剣に色選びをしています。

せーのっ!で好きな紐を選んでもらい、かぶったらじゃんけん大会という流れで行ったのですが、見事に1抜けしたのはHさんご夫妻でした。

 

お目当ての紐を選べて上機嫌のHさんご夫妻に私たちもにんまり(笑)

 

というのも、お二人が選んだ紐の色は、私たちが付けて欲しい色だったからです。

 

その後、3人はじゃんけんで紐選びをしたのですが、結局3人も思っていた通りの色を選んでくれました。

 

なんという奇跡(笑)

 

実際に履いてもらったら皆さんとてもお似合いでした。

紐の色が決まったところで、ワラーチに紐を通す作業です。

 

決められた通りに紐を通すだけなのですが、少し小さい穴に紐を通すため皆さん苦戦していました。

 

それでも、なんとか紐を通して完成!!

 

皆さん、マイワラーチを手に入れたことでご満悦でした。

 

作業時間は1時間くらいでしょうか、少し細かい作業をしたことで皆さん疲れた感じもありましたが、この後はまた近所の温泉「めぐみの湯」へ行き汗を流しました。

 

そして、夜はAさん特性の夏野菜カレーを頂きました。

 

「おくらを入れるのは最後だよー」とさりげないこだわりが随所に見られるAさんのカレーは、野菜の特徴が生かされていて物凄く美味しかったです。

 

この日は、食事中に色々な話で盛り上がり時間が遅くなってしまい、ビデオ解析が少ししか出来ませんでしたが、それでも皆さんの知られざる内情が聞けてすごく勉強になりました。

 

人は年齢を重ねると過去の栄光や自慢話が多くなるものですが、合宿に参加された方々はまったく違います。

 

過去の話ではなく、未来の話をされます。

 

私が大好きな話です。

 

そして、「それを確実に実行するって凄いな」と思いながら鹿児島最後の夜は更けていきました。

 

いよいよ明日は最終日です。

 

ワラーチで走ろう

我が家は、全員マイワラーチを履いています。

 

ワラーチを履くと何がいいのかは、近いうちにブログで書いていこうと思いますが、娘もワラーチが大好きです。

 

最終日はロング走をした後にワラーチを履いてみました。

まず、ワラーチで道路を歩きます。

 

靴底が薄いゴムだけのワラーチを履いてコンクリートを歩くと分かるのですが、一歩一歩の歩みの中でかなりの衝撃が全身にきます。

 

ですので、いきなりコンクリート上をワラーチで走る事は避けましょう。

 

私は初めてワラーチで走ったら気持ち良すぎて10㎞走ってしまいましたが、これをしていいのはバカな人だけです(笑)

 

皆さんは決して真似をしないでくださいね。

 

合宿参加者の皆さんにも同様にことを伝えているので、走る人はいませんでしたが、芝生で歩かせたら皆さん表情が変わります。

 

「あーー!気持ちいい」

 

「腰が動くのを実感できる―!」

 

皆さんの表情も体の硬さも緩んだところで、少しずつ芝生を走ってもらいました。

 

するとどうでしょう。

 

皆さん気持ち良さそうに全身を動かして走っています。

 

コンクリートの上では恐る恐るだったのが、芝生の上だと楽しそうに歩いたり走ったりしていました。

 

地面から伝わる感覚で人の表情は変わるのですね。

 

コンクリートのような硬い場所を歩けば表情は硬くこわばり、芝生の上のような柔らかい場所を歩けば表情は柔らかく緩む、これはコンクリートジャングルで生活する都会の人たちの表情が硬くこわばるのも納得出来ますね。

 

とはいえ、これは都会に限った話ではないと思うのですが、日本はコンクリートで舗装されている道路ばかりです。

 

つまり、表情が硬くこわばりがちになります。

 

だからこそ体の扱い方を工夫して体にかかる負担を減らしてあげなければいけません。

 

そうすれば表情も柔らかく緩んでくるかもしれません。

 

ワラーチを履くことでそのようなことも少し理解しやすくなるかもしれませんので、興味のある方は是非ワラーチを作って履いてみてくださいね。

 

これは子供にも良い効果を生むと思っているので、からだ塾ではワラーチ教育をしていこうと考えています。

 

感覚が研ぎ澄まされた子供の頃にワラーチを履くとなんか面白いことがおきそうな気がします。

 

ということで、最終日の朝練習はワラーチを履いて終わりました。

 

この後は、朝銭湯「田之湯温泉」へ行き、朝食を食べ、最後の調整を行いました。

 

最後の調整?

 

そうです。

 

最後は寝た姿勢出来るトレーニングというか体操を教えました。

 

体の軸は後ろ

仰向けで寝ると分かるのですが、意外と寝た時の状態が曲がっている時ってありませんか?

 

真っ直ぐだと思っていたのに曲がっていた・・・これは年齢を重ねれば重ねるほど現れやすくなります。

 

頭が固い人は体も硬いし、考え方も硬く、自分を変える努力をしないで独善的な生き方をしがちになります。

 

そんな生き方をすると小さな世界でしか生きられなくなるので、とても生きずらくなります。

 

そんなことにならない為にも、寝ながらやる体操は非常にいいですよ。

 

参加者の皆さんからも「こんなに曲がっていたんだー」という声が聞こえてきたりして、自分自身の感覚のズレを素直に認めてくれました。

 

このように自分自身の感覚のズレを認めると体は凄く楽になります。

 

この体操を就寝前や起床時にやるだけで体調は整えられます。

 

体操で、体の軸は後ろであることが理解できたら、皆さんに立ってもらいました。

 

すると以下のような感想を言ってくれました。

 

・凄く楽に立てる。

・力を入れずに立てる

・肩の力みがない

・酸素と血液がしっかり巡っているのが分かる

・想像以上に後ろで立つ必要性がある

 

体の軸は後ろであることが実感できると以上のような感覚が手に入るようです。

 

感覚は人それぞれですが、共感しあえる感覚は必ずあります。

 

その感覚をみんなで共有しながら楽しむのが、からだ塾のランニング教室です。

 

私はある人にこのような事を言われました。

 

「君の言う感覚は君だけのものだから、人に話すのはやめなさい」

 

その人は私にとって先生のような存在でした。

 

ただ、この言葉を言われてからその人に近づくことをやめました。

 

「人には共感しあえる感覚があって、その人の感覚を聞いて学び楽しむ時間があってもいいじゃないか」

 

私はこのように考えながらランニング教室や子供たちの運動指導をしています。

 

今回の参加者の方々は、感覚を素直に表現してくれたので、私も凄く学べましたし楽しかったです。

 

特に2日目の夜に話をした際は体のこと以外の話が聞けて本当に良かったです。

 

皆さんはしっかり仕事もやり通して、子供を育て上げ、残された人生をどのように過ごすか、皆さんしっかり考えていらっしゃいます。

 

年齢を重ねていけばそれくらいするのが普通なのかもしれませんが、世の中を見てみると人生について考えていない人があまりにも多い気がします。

 

テレビばかり見て余生を過ごす敬老世代の方々、家事や育児に追われて自分自身を見失って思考停止状態の方々、仕事と称して夜な夜な飲み会に参加して体をボロボロにする方々、宴会では過去の栄光や自慢話をされる方々、それが現代社会です。

 

何が大切で何のために人生があるのか深く考える人は異端児扱いされる世の中ですが、私は誰に何と言われようと人生について深く考え続けます。

 

今回の参加者の方々は皆さん、そのようにしてきたからこそ、今を精一杯生きていられるのだと思います。 

 

 

鹿児島合宿では人生の先輩から本当に多くのことを学ばせて頂きました。

 

ランニング教室では私が講師でしたが、人生では皆さんが私の先生です。

 

「先」を「生」きると書いて先生ですが、まさに皆さんは私の先を生きていますし、私のような若造に人生の道筋を教えて下さいました。

 

今回の鹿児島合宿は、3日間の72時間を共に過ごしただけですが、1年分の経験を積ませてもらった気がします。

 

妻もスーパー主婦集団の力を間近で見て俄然やる気が出ていまして、かなり成長出来たようです。

 

2018年残すところ4ヵ月ですが、更に成長して2019年を迎えられそうです。

 

さー来週はスポーツ鬼ごっこ東京都大会です。

 

先週はスポーツ鬼ごっこ千葉県大会、翌週は鹿児島合宿、翌々週はスポーツ鬼ごっこ東京都大会で、3週連続休みなしで動き回っていますが、毎日楽しく充実した時間を過ごせているので凄く有難いです。

 

なーんて、これも旦那の仕事に休みがなくても文句を言わずについて来てくれる妻や娘がいるからです。

 

本当にみんなに支えられているのを実感しています。

 

これからもからだ塾は誰もが成長出来る施設でいられるように頑張っていきますので宜しくお願い致します。

 

それでは、またの更新をお楽しみに!