前回のブログでは
ビールの話から
子供たちへの声掛けについての話
にまで発展してしまいました。
そして、
「声掛け」についての話を
途中で終了して
次回のブログ更新を
待たせるという技
「ジラシ」
が出ましたね(笑)
皆さん
首を長くして
からだ塾のブログ更新を
楽しみにしてくれて
いたのではないでしょうか?
私は勝手に思っています。(笑)
さて、
その期待にお答えして
今回は
からだ塾が子供たちへ指導する際に
大切にしている声掛けのポイントを
書いていこうと思います。
まずは、
下記の写真をご覧下さい。
欧米の心理学者が
コップに入った水で
ある実験をしました。
その実験とは
コップに入った水が2つあり
時間の経過と共に
2つの水の変化を
比較するというものです。
もちろんコップに入る水は
同じものを使います。
しかし、
1つ目の水には
ポジティブな声掛けをして
2つ目の水には
ネガティブな声掛けをします。
この2つの水を
時間をかけて観察すると
面白い結果が出ました。
同じ水を
同じ時間をかけて
同じ場所に置いて
あったにも関わらず
1つ目の水は
透明な状態であったのに
2つ目の水は
色が緑色になり藻が出来たような
状態になっていました。
この実験は、
声掛けの仕方で水が変わるという
心理学の中では有名な話です。
私たち指導者は
この点をしっかり考えて
子供たちへ接しないといけないと
思います。
しかし、
ポジティブな声掛けと
ネガティブな声掛けの
線引きというのは
なかなか難しいと
思います。
難しいからといって
何もしないという事が
一番嫌いな私は
この線引きを
様々な経験から
導き出しました。
これから
その話をしていきます。
私は、
子供たちの心の中には
綺麗な水があると思っています。
そして、
子供たちの綺麗な水を
綺麗に保ってあげるのが
大人であり、
指導者の役割だと
思います。
ここで言う
「綺麗に保つ」という言葉は
汚れない様に
外部の刺激から守るという
意味ではないです。
子供たちは様々な経験をする
必要があるので
心の水を常に綺麗な状態に保てる
訳がないです。
むしろ、外部の刺激で
汚れた方が良いと
私は思います。
なぜなら
心の水が汚れた時に
子供が感じた事が
とても大切だからです。
それを
まったく感じないで
育つ子供は
他人の痛みや
他人の心の水の汚れが
分からないまま
育つ事になります。
人を思いやる心を持つには
外部からの刺激はとても
大切だと思います。
そして
子供たちの
心の水が汚れた時に
助けになるのが
大人であり指導者の
「声掛け」だと思います。
しかし、
そうは言っても
ただ単に声掛けといっても
どの様にかけたら良いのか
悩みますよね。
私は、
子供たちへ
4つのポジティブな声掛けを
しています。
それは以下の通りです。
①認知
子供は、自分を
認めてもらいたいと思っています。
子供は、自分を
知ってもらいたいと思っています。
これが「認知」です。
んーー子供を認めるっていっても
難しいなーと
思われるかもしれませんが
すごく簡単です。
私が認知で良くする事が
子供の名前を、
子供の目を見て
呼ぶ事です。
たったそれだけです。
子供に対して
「お前」
「あいつ」
という言葉は
絶対に使いません。
その為
私は、
からだ塾に通う42名
全生徒の名前を
漢字で書けます。
そして、
私が子供の名前を
呼び間違えた時には
ものすごく反省します(笑)
二度と名前を間違えない様に
気を付けようと
努力します。
以上が
「認知」の声掛けです。
②関心
子供は
とにかく話を聞いて欲しいです。
幼稚園や保育園、学校で
何があったのかを話したくて
仕方がありません。
それに対して
聞く事が「関心」です。
ただし、
聞くだけではダメです。
必ず話の内容を理解して
私が思う事を
何か言って
あげます。
これこそが関心を示して
聞くという事になります。
私は、
授業が始まる前に
必ず全生徒と
他愛もない話をします。
その話の中から
子供たちの状態を把握して
授業でかける声掛けの
ヒントにしています。
この子は機嫌が良いから
声掛けは軽くしよう。
この子は、テンション高過ぎだから
厳しめの声掛けをしよう。
この子は調子が悪そうだから
優しい声掛けをしながら
背中をおせるような声掛けをしよう。
このように
関心を持って子供の話に
耳を傾ける事をすると
多くのヒントをもらえます。
そして、
子供は話を聞いてくれた人を
信用してくれます。
指導者は一方的に
話をするのではなく
子供たちの話をしっかり聞いて
あげる事が
とても大切だと思います。
心と関わる、と書いて関心。
この積み重ねが
子供たちとの信頼関係を
築くことに繋がるのです。
以上が
「関心」の声掛けです。
③肯定
子供たちへの声掛けで
一番難しいのが「肯定」です。
何でもかんでも肯定するのは
誰でも出来ると思います。
子供が何をしても常に、
笑顔で
「いいよ、いいよー」
「好きな様にやりなさーい」
という言う声掛けは
はっきりと言います、
良い肯定ではないです。
それでは
やってはいけない事も
肯定してしまう声掛けに
なってしまいます。
私が言う
良い肯定とは
間違った事を行為をしても
「それはダメ!」
「もう一度やり直せ!」
「何度言ったらわかるんだ!」
という事を言って否定をせずに
一旦その行為を肯定してから
良い方へ導いてあげる。
これが
私が行う肯定の声掛けです。
当然
明らかにやってはいけない事を
やった場合は即否定をする必要が
ありますが、
一生懸命やった結果が
やってはいけない事だったり
子供の中で
正解だと思ってやった事が
大人の中で
やってはいけない事だったり
した場合は
肯定しながら導き出す声掛けが
必要になります。
例えば、
指導者が
ピンクのボールを見せて
ボールの色が何色か?
という質問を子供にします。
その際
ピンクという子供もいれば
赤という子供もいます。
薄い青色のボールを見せて
ボールの色が何色か?
という質問に対して
青という子供もいれば
水色という子供もいます。
この時に
指導者が答えて欲しい色を
言わなかった子供に対して
「違うだろ!これは○色だろ!」
という声掛けを
私は絶対にしません。
私は、
自分が思う色を
子供たちに
言ってもらえなくても
その子供なりに
一生懸命出した答えを
尊重します。
しかし、ピンク色のボールを
ピンクと思う子供と
赤と思う子供が
混在すると
授業の進行の妨げになる為
この様に言います。
「これはピンクにも赤にも見えるね」
「からだ塾では、ピンクと呼びます」
これを言う事で
子供たちの答えが
それぞれ合わなくても否定せずに
指導者の思う良い方向へ
導き出す事が出来て
子供たちも
色には、
様々な見え方があるんだと
柔軟に受け入れてくれます。
この例はボールでしたが
それ以外にも例があります。
例えば、
指導者としては
片足でジャンプして欲しい時に
片足でジャンプ出来る子と
両足でジャンプしてしまう子が
混在する場合に
両足でジャンプする子に
対して言う言葉で
「違う!片足でジャンプだ!」
という声掛けは、
私は絶対にしません。
私が求めている事に対して
子供は一生懸命
両足でジャンプしている訳ですから
それをまず肯定します。
しかし、この子は
その先ずっと
両足でジャンプするかというと
結果は違います。
数回授業を重ねていくと
片足ジャンプが出来る様になります。
これこそが肯定して
指導者が思う所へ導き出す
声掛けではないかと思います。
以上が
「肯定」の声掛けです。
③賞賛
これは、
子供が一番喜んでくれると
指導者が実感できる
声掛けではないでしょうか。
しかし
ある幼稚園で行う
サッカー教室の指導者は
とにかく厳しくて
「それはだめ!」
「こうしろ!」
「違う!もっとこうだ!」
という声掛けが多く
賞賛の声掛けをまったくしない
そうです。
このサッカー教室に行った事の
ある子供は
教室がある曜日になると
熱が出たり、嘔吐をしたりして
行く事を拒否したそうです。
それを見ていたお母様も
連れていく事を
断念したそうです。
このサッカー教室の指導は
厳しい指導ではなく
指導者のエゴを押し付ける指導です。
このような指導者に
幼少期の運動指導は
しないで欲しいと
私は、心から思います。
その後、その子供は
サッカー教室を辞めて
からだ塾へ来たのですが、
毎日からだ塾のある曜日を
楽しみにしてくれていて
お母さんに
毎日のように
「今日は、からだ塾?」と
聞くそうです。
とても嬉しい事です。
なぜ、
からだ塾は
子供を魅了するのかと
聞かれれば
間違いなくこう答えます。
賞賛の声掛けが上手いからです。
ただ単に誉めていても
子供は喜びません。
子供が
誉めて欲しい瞬間に
誉める。
これこそが
からだ塾が
賞賛の声掛けが上手いと
言われる所以です。
私は常に
「誉める瞬間を見逃すな!」
という気持ちで
授業に望み
子供たちの動きを見ています。
もちろん上手く出来ている子は
タイミングを合わせて誉めれば
良いだけですが
上手く出来ていない子に
対してどのように誉めるかが
ポイントになりますね。
はっきり言います。
これは、
演出しています。
えーーー?
なにそれ?!と
思われるかもしれませんが
上手くいかない事を
プラスに変える魔法、
それが
からだ塾の演出です。
この演出は
実際にからだ塾の授業を
見ていないと
分からない事ですので
興味のある方は
実際に見に来てください(笑)
とにかく
からだ塾へ通う
子供たちは楽しそうに
出来なかった事が
出来る様に
出来ている事が
もっと出来る様に
なっていきます。
からだ塾へ
1ヶ月通って変化の
ない子供はいないと
自信を持って言えます。
以上が
「賞賛」の声掛けです。
ここまで長々と
子供に対する「声掛け」について
綴ってきました。
また長くなってしまったので
妻に怒られそうです(笑)
そんな時は
「賞賛の声掛け」を
すれば逃れられると
思うのでやってみます(笑)
さて、冗談はさておき
子供たちの心には
綺麗な水があります。
その水へポジティブな声掛けを
する事が大切な訳ですが、
声掛けに決まったマニュアルは
ありません。
大切な事は、子供の様子を
しっかり見て
子供の話を
しっかり聞いてあげる事です。
これなくしては、
子供が喜ぶ声掛けは
出来ないと思います。
その事を大人や指導者は
肝に銘じていなければならないのでは
ないかと
大人であり指導者の自分に
言い聞かせています。
こんな塾長がいる
からだ塾ですが
今後とも宜しくお願い致します。
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