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大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会2018

大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会2018

 

1ヶ月前に子供のスポーツ鬼ごっこ全国大会が終わったばかりですが、次は大人の番です。

 

先日の日曜日に第2回大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会が開催されました。

 

場所は東京にある「町田シバヒロ」で、主催者は新宿スポーツ鬼ごっこ部です。

 

今大会は「大人が成長する姿を見せて、次世代に影響を与えよう」という目的のもと、東京、埼玉、神奈川、山梨、茨城、千葉の大人たちが集結しました。

 

昨年は5チームが出場した大会ですが、今年は10チームが出場し熱い戦いが繰り広げられました。

 

そんな熱い戦いの舞台にTeamからだ塾の親御さんたちで結成した「おじさんず」が出場してきました。

 

おじさんずが初めて参加した大会は8月に開催された「ランクラカップ」だったのですが、あれから3ヶ月・・・

 

なんと、おじさんずやりました!

 

本当に、お父さんお母さん頑張りました!

 

気になる結果は最後にお伝えするとして、今回の大会参加にあたりチーム目標がいくつかあるので書きたいと思います。

 

今大会のキャプテンはU9メンバーのお父さんだったのですが、とても上手くチームをまとめてくれました。

 

10月中旬に私が「キャプテンをお願いします」と一言つたえると「はい。分かりました。」となんのためらいもなく引き受けてくれて、すぐに出場選手の連絡先を聞き出してLINEグループを作り11月4日に全体ミーティングの場を設けてくれました。

 

この迅速な対応に出場選手も応えます。

 

全体ミーティングには全メンバーが参加してくれ、本八幡駅にある焼き鳥屋で18時~22時30分まで、ずーーーっと鬼ごっこの話をしていました(笑)

 

いい年したおじさんが4時間30分も鬼ごっこの話で盛り上がるなんて尋常じゃないですね。

 

ミーティング会場を個室予約してくれたキャプテンの気転はさすがの一言、あれが個室でなかったと思うと周囲からの冷たい視線に耐えられず撃沈していたに違いありません。

 

そんな熱いミーティングで決めたことを翌日にはLINEノートに書きあげて周知させる念の入れよう、キャプテンの気持ち半端ないです。

 

そのノートにはこのように書かれてありました。

 

「xx位という結果ではなく、プロセスにコミットする」

 

「ポジティブな声掛けをするだけでなく、声掛けの中で連動した攻撃を実現する」

 

「とにかく攻めて、子供たちに攻める姿勢を見せる」

 

「子供たちに大人が頑張っている姿を見せる」

 

「できないことにもチャレンジする姿、最後まで諦めない姿を子供たちに見せる」

 

これらは全体ミーティングでそれぞれの出場選手たちが言ったものです。

 

何とも熱いおじさんたちが集ったものですね(笑)

 

これを目標に今大会は頑張ろうということです。

 

さらに・・・

 

このおじさんたちは口だけでなくすぐに行動もおこします。

 

日曜日に皆で練習しようということで、別のお父さんが日程調整してメンバーを集めて実際に練習を行いました。

 

仕事が休みの日くらいは家でゆっくりしたいのがお父さんの本音でしょうが「おじさんず」メンバーは違うようです。

 

そんな準備をして迎えた大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会、「結果ではなく過程を大切に」試合に臨みました。

 

 

 

攻めて、負けよう

 

優勝目指して頑張るぞー!!というのが大会に参加する上でのお約束なのでしょうが、おじさんずは違います。

 

「攻めて、負けよう!」

 

会場についてそれぞれが準備しているときにおじさんずメンバーの一人がいった言葉です。

 

私の中ではこの言葉が凄く響きました。

 

この言葉には「守って勝つくらいなら攻めて負けよう」という男気溢れる意味が込められていると私は感じました。

 

試合が始まる前に「攻めて、負けよう!」という言葉がおじさんずメンバーの脳にインプットされました。

 

これは今大会の最重要ポイントだったと思います。

 

 

大会は5チームが2グループに分かれて予選4試合を行い上位3チームが決勝トーナメントに進め、そのうち予選グループ1位は決勝トーナメントでシードに進めるというものです。

 

いい年したおじさんたち、シードという言葉に弱いです。

 

もし、決勝までいくとしたらなるべく試合数を減らしていきたいと考えます。

 

そんなことを考えながら1試合目に臨みます。

 

相手は「さいたま愛好会」です。

 

試合前の整列で意気投合し冗談を言い合える仲になるほど会話が弾み、初戦の緊張感が少し和らぎます。

 

最初の雰囲気が殺伐とする事無く非常によかったので、楽しみながら試合を進めることができ初戦を9-3で勝つことができました。

 

また攻める姿勢も最初から良い形でできていたと思います。

 

特に女性陣の活躍が素晴らしかったです。

 

チーム名がおじさんずなので女性からすると入りずらいのですが、そんなの関係ないと言わんばかりに果敢に攻めてくれました。

 

女性陣の1名は大会3日前に38度の高熱が出て出場が危ぶまれましたが、当日はケロッとした表情で登場し試合では見事に得点を取ってくれました。

 

まさに女は強し!ですね。

 

そんな女性陣が中心となって出場したチーム「つくばミックスグレイトスピリッツ」にかなり苦しみました。

 

母性本能なのでしょうか、宝を守らせた右に出るものはいません。

 

とにかく分厚く堅い盾のような守りで私たちの攻撃が見事にはじかれていきます。

 

その影響は見事に試合結果に現れ、後半8-9で負けている状況に・・・

 

時間は残り20秒、ここはおじさんずの腕の見せどころです。

 

試合開始のホイッスルと共に全員で攻め上がり1点を取りに行きます。

 

そして、厚い壁の一瞬のほころびを見つけておじさんずメンバーが宝を取り上げて1点を取りました。

 

この瞬間に試合終了のホイッスル、20秒で負け戦を引き分けに持ち込みました。

 

この試合が予選で一番苦しんだ試合です。

 

しかし、ここで引き分けたのがチームに勢いをもたらし残りの予選で2勝することができました。

 

結果は見事に、3勝1分で予選リーグ1位通過になりました。

予選1位通過

Bコートの1位は「おじさんず」、気になるAコートの1位はどこでしょう。

 

なんと、「オヤジーズ」です。

 

こちらのチームは私が憧れているチームで、3年前にいい年したオヤジがくさっぱらでめっちゃくちゃ真剣にスポーツ鬼ごっこをしている姿を見てファンになりました。

 

オヤジーズは千葉県いんばジュニアの親御さんで結成したチームです。

 

実は、オヤジーズは中学生になる我が子がいんばジュニアを卒業する今大会で引退だそうです。

 

何とも寂しいことですが、最後の大会を有終の美で終わらせるべく今大会は本気で望んできました。

 

出場メンバーは、スポーツ鬼ごっこのトップリーグであるONIリーグに所属する選手1名にALL男性陣です。

 

以前は女性陣がいたのですが、メンバー構成をみると今大会は本気で優勝を取りにきているのがうかがい知れます。

 

そんな本気のオヤジーズと決勝で当たれたらなんと幸せな事か・・・

 

そんなことを思い浮かべながら決勝トーナメントに進みます。

 

 

準決勝

準決勝は「三宿こどもアスリートクラブくだりざか」です。

 

こちらは東京の三宿小学校にあるスポーツ鬼ごっこチームの親御さん方で結成されたチームで、予選ではオヤジーズと全勝同士で戦って惜しくも負けたチームです。

 

予選をみてましたがとにかく攻める姿勢が素晴らしいチームで、女性陣もいて本気で楽しむことを体現しているチームでもあります。

 

また、子供たちの応援も素晴らしく試合をいているメンバーにとっては心強い味方がピッチの外にもいるので、対戦相手は非常にやりにくいと思います。

 

そんなチームとおじさんずは戦います。

 

前半、三宿に立て続けに点数を取られて0-2。

 

勢いに乗らせまいと1点返しますが、その後も追加点を奪われ1-3になります。

 

その後、何とか追いつき3-3になり、最後の数秒で更に1点を重ねて4-3の逆転で前半を終えます。

 

運命の後半戦、とってとられてのシーソーゲームが続き残り30秒で6-5でリードしている状況に、しかし三宿の攻めが見事にきまり、6-6の同点で試合終了。

 

準決勝は引き分けがないので、このあとは1分間のサドンデスになり、1分間で1点取ったチームの勝ちになります。

 

もしどちらも点数をとらずに終わった場合は、7人対7人でじゃんけんで決着をつけることに・・・

 

「じゃんけんで負けるなら、攻めて負けよう!」

 

この言葉がメンバー全員で一致しました。

 

そしてサドンデス1分間のホイッスルが鳴ります。

 

開始数秒はお互い牽制し合うも、一歩先におじさんずの攻撃陣が相手陣地に歩を進めます。

 

その数秒後、一気に全体が攻め上がり、見事に1点を取りました。

 

サドンデス30秒の決着でした。

 

この試合が終わった瞬間は本当に興奮しました(笑)

 

いい年したおじさんたちが鬼ごっこでここまで興奮出来る事があるのでしょうか。

 

本当にスポーツ鬼ごっこって楽しいですね。

 

そして、予選リーグを勝ち上がった時に思い描いた光景が蘇ります。

 

憧れのオヤジーズと決勝戦で対決!!

 

念願が叶って凄くうれしかったです。

決勝

 

平均年齢40歳越えの両チームが大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会の決勝で戦います。

 

驚くことなかれ!おじさんずには大会参加者の中でも最高齢の51歳が1名おります!

 

まだまだ若者には負けてられん!まさに「オヤジとおじさん」の ガチバトル決勝戦が町田シバヒロで行われたのです。

 

オヤジーズは、登録選手全員が男性なのですが、全員がオヤジというわけでなはくスポーツ鬼ごっこの最高峰ONIリーグに所属する20代のトップ選手1名がいます。

 

この選手が指揮する「鉄壁の守備」がオヤジーズの特徴でしょうか。

 

相手が攻めてきたら確実にタッチをしてしっかり攻め切る、この戦法が非常に洗練されていて予選では攻撃型のチームに勝ち切りました。

 

一方、おじさんずは「攻めて負けよう」が合い言葉の通り、全員が積極的に攻め上がり宝を目指して得点を重ねて予選を勝ち上がってきました。

 

ちなみにおじさんずは男性9名、女性3名でチーム編成をしていたのですが、なんと12名全選手が宝を取っております!

 

これは全員走撃という戦い方をしているTeamからだ塾の子供たちにも誇れる証ではないでしょか。

 

そんな全員攻撃型のおじさんずを見ていた他チームからも「走力が凄い!」「強い!」「速い!」という言葉がちらほら聞こえてきました。

 

ただ強いだけでなく、走力や速さが武器のおじさんずなのですが、果たしてオヤジーズに勝てるのか・・・

 

いざ決戦!

 

試合開始のホイッスルと共に両チームがセンターライン上でせめぎ合います。

 

おじさんずは攻めてタッチされるとカウンターで得点を奪われてしまうので、攻めるタミングが非常に大切になります。

 

ただ単純に攻めてはだめ、しかし攻めないのはもっとダメ!

 

いつ攻めるか非常に難しい時間が続きます。

 

そんな時におじさんずメンバーがせきをきったように走り出します。

 

その動きと共に全体が動きだし、両チームが同時に宝を取ったように見えたのですが、一瞬だけオヤジーズが早く得点を取ります。

 

前半戦はこのような手に汗握る時間が続き、両チームが同時に宝をとるようなシーンが何度も見られました。

 

とても親父とおじさんの戦いとは思えない白熱した一戦で、2-4でオヤジーズがリードして前半を終えます。

 

ハーフタイム中は、キャプテンを中心に意思統一が行われます。

 

「攻めよう!」

 

普通の鬼ごっこは鬼から逃げるのですが、スポーツ鬼ごっこは攻めるが大原則です。

 

その大原則をしっかり守るべくおじさんずは後半戦も頑張りました。

 

鉄壁の守りを崩す!と言わんばかりにおじさんずはどんどん前へ進み、一番後方で構える人でさえも時に攻撃しようとします。

 

しかし、オヤジーズの鉄壁の守りを崩しきれず攻めたはいいもののタッチされてカウンターで失点するシーンが続き点差がついてきます。

 

後半も無駄な失点をせず試合の流れを相手に渡さないあたり、さすがオヤジーズです。

 

おじさんずは試合の終盤なんとか1点取るのが精一杯、あっという間に5分は過ぎ試合終了のホイッスルが鳴り響きます。

 

3-7でおじさんずは負けました。

 

悔しすぎます。

 

なんせ、私は攻撃の先陣をきる役割だったのですが、攻めにいこうとするも見事に封じ込められ何も出来ませんでした。

 

子供たちには散々攻めろ!と言っておきながら自分が出来なかった。

 

本当に情けない監督です。

 

ただ、誇れるものはあります。

 

それは結成4ヵ月で見事に全国大会で準優勝出来たおじさんずメンバーの一員だということです。

 

一緒に戦ってくれたおじさんずメンバーには感謝しかありません。

 

試合中、誰かが失敗しても「どんまい」「切り替えて次に行こう!」と前向きで元気がでる声掛けをしたり、誰かが得点を取ったら「よっしゃー!」「ナイス!」と我がことのように大声で喜んでくれる、そんなおじさんたちです。

 

本当に素晴らしいおじさんたちです(笑)

 

私はこんなおじさんたちと一緒にスポーツ鬼ごっこが出来た超幸せ者です。

 

さらに言えば、今大会は「攻めて負けよう」という言葉が出てきましたが、見事に達成しました。

 

これは全員の気持ちが同じ方に向いていたからこそ出来たのだと思います。

 

その方向は「子供たち」です。

 

子供たちの為に

おじさんずが今大会に出場する目的は以下の通りでした。

 

「xx位という結果ではなく、プロセスにコミットする」

 

「ポジティブな声掛けをするだけでなく、声掛けの中で連動した攻撃を実現する」

 

「とにかく攻めて、子供たちに攻める姿勢を見せる」

 

「子供たちに大人が頑張っている姿を見せる」

 

「できないことにもチャレンジする姿、最後まで諦めない姿を子供たちに見せる」

 

赤字で書かれてある部分は子供たちを意識して立てた目的でもあります。

 

親が子供に行動で示すのは当たり前のことだと私は思うのですが、現代はそれが普通ではないようです。

 

子供の見本となる行動を取るのが大人のはずなのに、子供が真似したらいけないことを平気でやっている大人を見かけます。

 

汚職、殺人、窃盗、強姦、不倫、暴力、暴言、薬物使用・・・世の中を見渡せば悪い事をする大人が本当に多いですよね。

 

これ以外にも罪に問われないけど、愚痴や責任転嫁なども子供に真似をさせてはいけないことですね。

 

そんな大人とは雲泥の差でしょうか、おじさんずメンバーは子供の見本となる姿勢を見せてくれました。

 

周りの人が喜ぶ声掛けをして、時には負けたチームにまで「ナイスゲームでした!」と健闘を称えるメンバーもいました。

 

これこそ子供たちが真似するべき姿勢でしょう。

 

おじさんずは決して自分だけの為に頑張ることはしません。

 

周りのメンバーの為、子供たちの為、とにかく誰かの為になることなら本気で取り組む人たちです。

 

ちなみに、スポーツ鬼ごっこは審判資格を取る事ができるのですが、おじさんずメンバー12名中9名が資格取得をしていて、今大会も自分の試合が終わったらすぐ他チームの試合の審判をするといったこと9名全員がしてくれました。

 

普通なら審判するのもめんどくさくて選手だけでいいと審判資格なんて取得しないのですが、おじさんずメンバーは自主的に資格取得に動いてくれていました。

 

もちろん、今大会に出場したチームはそれぞれ審判員をだしてくれていたので、試合が終わったら他の試合で審判をするのは当たり前のことなのですが、出場チームの中でも群を抜いて審判をしていたのがおじさんずメンバーでした。

 

そんな中でも試合ではしっかり戦い見事に準優勝です。

 

やる時はやるおじさん、見ていた子供たちの脳に今回の光景はインプットされたはずです。

 

子供たちの今後の成長に期待したいですね。

 

 

オヤジとおじさん

決勝戦の後に撮影した写真です。

 

いい年したオヤジとおじさん、めちゃくちゃ良い表情してますね(笑)

 

ビールジョッキが似合うオヤジとおじさんは世の中にはたくさんいますが、こんなに芝生が似合うオヤジとおじさんはなかなかいないのではないでしょうか。

 

女性が数名混ざっているのも、少し落ち着きますね(笑)

 

今大会限りで引退のオヤジーズと全国大会の決勝で戦えたこと、これは私の永遠の思い出になりそうです。

 

有終の美を飾れたオヤジーズの皆さん、本当におめでとうございます!凄く強くて素晴らしいチームでした。

 

今後もオヤジーズの名は永遠に残る事と思います。

 

おじさんずというチーム名も憧れのオヤジーズにあやかって付けたので名付けて良かったです。

 

 

最後に、このような素晴らしい舞台を作って下さった新宿スポーツ鬼ごっこ部の皆さんありがとうございました。

 

宮嶋さん、大会開催の意義は凄く共感しています、今後も私たちおじさんも成長出来る環境を作り続けてください。

 

岡村さん、平成最後のラジオ体操はめちゃくちゃ盛り上がりましたね、来年も楽しみにしています。

 

小田島さん、素晴らしい審判ありがとうございました。

 

選手だけでなく運営や応援して下さる全ての人たちで作り上げた大人の全国大会最高でした。

 

来年はおじさん年齢が1つ増えますが、年齢の数だけ成長出来るように頑張ります。

 

一緒に戦ってくれたチームの皆さん、来年も一緒にスポーツ鬼ごっこで戦いましょう!