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大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会2019

大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会2019

昨年に続き、今年も出場してきました大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会。

 

Teamからだ塾メンバーの父親と母親で結成した「おじさんず」ですが、初めて出場した昨年の全国大会では、まさかの準優勝!

 

昨年大会の様子は「大人のスポーツ鬼ごっこ全国大会2018」をご覧ください。

 

昨年の大会では優勝出来なかったものの、芝生の上を思いっきり走る楽しさと決勝戦で何も出来ずに負けた悔しさの2つの味を味わい、充実感に満ち溢れた日だったことを覚えています。

 

私は、決勝戦で自分の能力の低さを痛感し、翌日の朝は悔しさを晴らすために目をギラギラさせながら10㎞走ったことを覚えています。

 

あれから1年、あの時の悔しさを晴らす為に今年も出場してきたのですが、結果は如何に・・・

 

2018年監督・キャプテンはチームメンバーのお父さんにお願いしました。

 

私から唐突に「キャプテンお願いします」と言われたら、普通は何をどうしたらよいのか分からず動けない人が多いと思うのですが、2018年キャプテンは違いました。

 

任命直後におじさんずミーティングを呼びかけ、4時間30分に渡る熱い鬼ごっこ談議に話を咲かせ、しっかりとした目標や目的を決めて準備をしてくれました。

 

そんな昨年大会の目標は、以下のものでした。

 

「xx位という結果ではなく、プロセスにコミットする」

 

「ポジティブな声掛けをするだけでなく、声掛けの中で連動した攻撃を実現する」

 

「とにかく攻めて、子供たちに攻める姿勢を見せる」

 

「子供たちに大人が頑張っている姿を見せる」

 

「できないことにもチャレンジする姿、最後まで諦めない姿を子供たちに見せる」

 

上記の目標からしても分かるように、2018年はとにかく子供たちの為に頑張るぞ!という気合いが凄く感じられました。

 

そんな気合いを一心に表現してみんなでつかみ取った準優勝、2018年は心も体も大満足な大会でした。

 

そんな大会を経験して、2回目の出場となる2019年大会。

 

2019年監督・キャプテンは、Teamからだ塾のコーチにお願いしました。

 

2019年キャプテンからは「とにかく優勝する!」を目標に、戦い方も無理せずしっかり守ってから攻めるといった硬い戦法になり、2018年の「負けてもいいから、攻める」の戦法からがらりと変わりました。

 

2019年はいわゆる「勝つ為に戦うというチーム」に大変身です。

 

変身とは聞こえがいいですが、おじさんたちは昨年の印象が非常に強く残っているので、この変化に戸惑い大会3日前に行われた最終練習もちぐはぐな形で終えるという非常事態に・・・

 

さらに大会1日前なのに出場メンバーの確認をするなどバタバタしていたおじさんず、こんなちぐはぐなチームで「大丈夫?」と思ったメンバーも多かったでしょう。

 

さらに、今大会は連日降り続いた雨の影響で芝生もグチャグチャ、試合中は雨が降っていなかったのが何よりの救いですが、いい年したおじさんたちは転ばないか心配して鬼ごっこに集中できなかった気がします。

 

キャプテンも変わり、戦法も変わり、試合をする芝生がグチャグチャに変わり、いろんな変化に翻弄されながら迎えた2回目の全国大会。

色々と気になることばかりが頭に残る中で迎えた1試合目、茨城県の「桜スマイルウィング」と戦います。

 

試合前に行われる円陣もどことなくちぐはぐな感じではありながらも、試合が始まると何となく得点を重ねて行きます。

 

攻撃陣は無理せず安全地帯に入って待つ、守りが相手の攻撃の対応をしてから攻める、スポーツ鬼ごっこの基本を忠実に守った戦い方で無難に得点を取り、1試合目を12-2の勝利で終えます。

 

この1試合目でキャプテンがやろうとしている戦い方を何となくメンバーは理解できたようで、2試合目も慎重な戦いを続けて「おだじまあやめーず」に8-4で勝ちます。

 

そして、3試合目は決勝トーナメントへ進む上で重要な1戦、昭和生まれが一人もいないという東洋大学OBが中心となって結成された「toyo」です。

 

こちらのチームは転ぶのなんてお構いなし、どんどん走って転んで立ち上がって、また攻めて転んで宝を取る。

 

スポーツ鬼ごっこの基本ルールは「転ばない、ぶつからない」なので、このような戦い方はある意味ご法度。

 

ただ、今回のようなピッチコンディションであれば転んで当たり前で、転んだら立ち上がってまた宝を取る精神があった方が潔かったのかもしれません。

 

でもそれができないのが、いい年したおじさんたちです。

 

若者には負けないぞ!と言いながらも転ぶのを恐れて思いっきり攻められない・・・

 

いい年したおじさんが鬼ごっこするだけでも大変なのに、さらに転ぶのもお構いなしで鬼ごっこしていたら、ただのアホですよね(笑)

 

そんなアホになれば良かった、でもなりきれなかった・・・

 

だからこそ、今回の守りをしっかりした硬い攻め方が一番合っていたのかもしれません。

 

そんな「昭和生まれ VS 平成生まれ」でしたが、前後半を終え6-6、1分間サドンデスでも決着つかず、最後はキビダンガーで決着をつけます。

 

キビダンガーは3m離れた位置から目標物の台に向かってお手玉を投げて、その台にお手玉が乗ったら1点、3人投げて得点が多い方の勝ちというものです。

 

まるでサッカーのPK戦のようですね。

 

ただ違うのは、サッカーのPK戦は決めて当たり前のキッカー有利ですが、キビダンガーは外して当たり前なほどのせるのが難しい・・・

 

そんなキビダンガーでおじさんずのキャプテンと最年長メンバーが見事に決めて2点を取り「toyo」に勝ちました。

 

これで、決勝トーナメントに一番有利な形で進出できることになりました。

 

決勝トーナメントはシード枠に入り、準決勝で「pref.kanagawa」と対戦。

 

こちらも平成生まれのメンバーだけのチームです。

 

試合前にキャプテンから1点差を競う試合になるので、無理して攻めずしっかり守って確実に1点をとろうという戦法で挑みます。

 

しかしながら、攻撃と守りのバランスがちぐはぐな形でなかなか得点を奪えず、逆に失点を重ね前半は0-2で折り返します。

 

後半は、キャプテンが攻め方のお手本を見せてくれ、その通りに各選手が動き何とか4-4の同点に持ち込み、サドンデスを戦い決着つかず・・・

 

またしてもキビダンガーです。

 

ここでもキャプテンがしっかりお手玉をのせて1-0で勝利、見事に決勝進出します。

 

そして、対戦相手は3試合目でも対戦した「toyo」です。

 

まさかまさかの3戦連続の「平成生まれ vs 昭和生まれ」です。

 

昨年は「オヤジーズ VS おじさんず」の平均年齢40歳越えの最年長チーム同士での戦いでしたが、今年は「最年少チーム VS 最年長チーム」の「20代 VS 40代」の戦いになりました。

 

果たして、勝つのはどっち!?

 

相手は1試合目の戦い方を少し変えてきたのか、攻めるだけでなく守ることもして挑んできました。

 

戦うごとに進化していき大会中に強くなっていくのがスポーツ鬼ごっこのだいご味なのですが、まさにtoyoはそのような感じでした。

 

その点、おじさんずは戦い方は手堅く戦う方法で挑み続け、ある意味攻め方のバリエーションがワンパターンで決勝まで辿りついた感じで伸びしろなく決勝戦に挑みます。

 

この辺りである意味勝負は決まっていたのかもしれません。

 

前半1-3でtoyoリードで折り返します。

 

運命の後半戦、おじさんずの攻撃は相変わらず消極姿勢で得点を奪えず、守備も守りどころを失い形が崩れ立て続けに失点を重ね、終わってみたら3-9で試合終了。

 

非常にあっけなく決勝を終えました。

 

結果は昨年に続き、準優勝。

 

2年連続の準優勝でしたが、中身は全く違うもので、昨年大会を終えた時にはとにかく充実感が半端なかったのですが、今年はちょっと物足りなかったです(笑)

 

昨年はおじさんず一人一人の個性が際立ちみんな楽しそうに鬼ごっこが出来ていたのですが、今年は「ただのおじさん」になってしまいました。

 

昨年と同じおじさんたちですが、年齢を重ねたから体力が衰えてそのようになったのでしょうか。

 

いいえ、違います。

 

2018年は「子供たちの為に・・・」という目標でしたが、2019年は「優勝する・・・」という目標になりました。

 

大切なのは過程か、結果か、いろいろな所でよく言われることですが、今大会を通じて私の中で確かな結論が出た気がします。

 

そういう意味では、今後の子供たちへの指導方法を決める上で大きな物を感じ取ることができました。

 

結果は二の次、過程を重要視していく。

 

この考えは私がこれまで指導者として重きをおいてきたことではありますが、今大会は選手の立場としても結果よりも過程を大切にしないといくら勝っても面白くないのだと身をもって分かりました。

 

指導者と選手の両方の立場を経験した人間の出した答えは、何事も過程が重要ですね。

 

当たり前の事と言えば当たり前のことですが、当たり前のことを当たり前にできないのが大人でもあります。

 

今大会を通して当たり前のことを当たり前にする難しさも痛感しました。

 

それは、ぬかるんだ芝生の上では当り前のように走れない(笑)

 

これは本当に良い体験でした。

 

また目線が下がって運動すると楽しめない、だからこそ腰と背中を使って姿勢正しく視野を上げて運動することが重要なのだと身をもって経験できました。

 

 

私以外にも「不完全燃焼・・・」と言うおじさんもいたようなので、来年はその方に監督・キャプテンをお願いして2019年大会の悔しさを晴らしてもらえたらなんて考えています。

 

こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、個人的には大会に向けて江戸川の土手でやった練習が一番楽しかったですね(笑)

 

みんなで宝を目指して芝生の上を思いっきり走って、土手で食べた肉まん、めちゃくちゃ美味しかったです。

 

やっぱり童心を忘れたらいかんです!!

 

「天国に一番近いのは子供のような心を持つ人」

 

この言葉を肝に銘じて今後も頑張りたいと思います。

 

そんな天国に一番近い我らがTeamからだ塾の子供たちですが、今回は審判をやってもらいました。

 

小4~6の子供たちが大人の試合をジャッチする。

 

なんとも素晴らしい経験をさせてもらいました。

 

そして、やるからにはしっかりやると大会前に私は子供たちに伝えて、一人のメンバーには絶対に最優秀副審賞をとれ!なんてはっぱをかけていました。

 

 

そしてたら、なんと・・・・

見事に最優秀副審賞を獲得しました!!

 

主催者からは、「大人顔負けの審判でした!」と誉めてもらえ本人も大満足。

 

実は、こちらのメンバーの父親が子供の全国大会で最優秀主審賞を目指していて、今回の件で更にオヤジが燃えること間違いなしです。

 

このようにして親子で刺激し合い成長して行く姿を見られるのは本当に嬉しいことです。

 

私も負けじと頑張ります!

 

といったところで、大人の全国大会でした。

 

最後に、今大会の主催をして下さった新宿スポーツ鬼ごっこ部の皆さんありがとうございました。

 

また来年も町田シバヒロで鬼ごっこしたいので、よろしくお願いします。

 

来年こそは燃え尽きるまで走りたい!!