腱反射の使い方
体に隠された謎を解き明かす事をものすごく楽しんでいる今日この頃、自分の体を実験材料にして得た物を頼りに4歳から92歳の幅広い年代の方々に運動指導をすることで、実に様々なことに気付けるようになりました。
世の中には様々な運動指導者がいますが、4歳から92歳という幅広い年代の方々に運動指導する人はなかなかいないのではないでしょうか。
特に4歳の子供への運動指導ってかなり難しいです。
何も知らない人からしたら「子供に教えるなんて簡単でしょ?」と思われるかもしれませんが、子供に指導したことがある人なら分かると思います。
子供たちへの運動指導は決して簡単なものではありません。
むしろ大人に指導する以上に難しいです。
なんせ子供は好き勝手動き回るのが仕事のようなものですから、楽しいことや興味のあるものがあればそちらに夢中になり指導者の話なんて聞いてもらえません。
これは子育て経験がある方なら誰もが理解できる話ですよね。
もちろん、子供が好きなように遊ばせておくのが悪いと言っているのではありません。
むしろ、そのような時間はとても必要で私も率先して行います。
ただ、子供が好きなように遊ばせておくだけの指導ってどうなんでしょう。
私からしたらそれは指導ではなく監視だと思いますし、そのような人は指導者ではなく監視員だと思います。
私が目指す指導者とは、子供を遊ばせながらもたった一言で運動能力を向上させることが出来る指導者です。
これは相当な能力がないと出来ません。
そしてそんな指導を子供に対して行う人を私は今まで見た事がありません。
そんな前例がないことを私は行おうと日々取り組んでいる訳ですが、そんな取り組みも気がつけば6年が経とうとしています。
たった6年で何が出来るわけでもないのですが、少しずつ子供たちからの信頼は得られている感じはあります。
「家や学校ではまったく話を聞かない子供なのに、からだ塾では話を食い入るように聞いている」
このような話を親御さんからよく聞きます。
子供はとにかく「素直」で「純粋」で「勤勉」です。
それを上手く引き出してあげることが指導者の役目でもあります。
私はそれが少しずつ出来てきているのでしょうか、6年の指導歴で少しづつコツは掴めてきている感じはあるのですが、まだまだ出来ていない部分もあります。
現状に満足せず、これからももっともっと上を目指していきたいですね。
さて、前置きが長くなりましが、私は6年間という月日の中で実に大きく成長出来ました。
体もそうですが、日常生活の行いも考え方も6年前の自分と今の自分ではまったく違います。
人によっては自分を変える事を拒む人がいますが、それでは一生成長できないと思います。
私は変わり続けることで更に成長できると確信しています。
これまでいろいろな面で成長できていると実感しているのですが、体の中でいえば私の「腱」は尋常じゃないほど強く成長しています。
これは過去の自分の腱が弱すぎたというのもありますが(笑)、ようやっと腱の重要性であり貴重性であり可能性に気付けました。
ということで今回のブログではその腱について書いていきたいと思うのですが、テーマとしては「腱反射の使い方」として書いていきますので、興味がある方は最後まで読んでくださいね。
膝蓋腱反射で遊ぼう
「腱反射」がどうだこうだ言う前に皆さんは「腱」って知っています?
「ステーキのけん」はよく行くけど、「腱」って言われてもよく分からないなーと頭をかく方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そしたら、まずは腱について知りましょう。
-----------(以下、こちらより転載)
骨格筋の両端にあって,筋肉を骨に付着させる仲介をしている強力な結合組織線維束。
その形状は筋肉の種類により異なるが,紡錘状筋はほぼ円筒状の,扁平筋は薄く広い扁平状の腱をもっている。
膜状の腱を特に腱膜という。
筋線維と腱線維の間は直接に結合しておらず,筋線維末端で筋内膜が膠原線維に移行している。
また腱と骨の付着部分では,腱線維は一部骨膜に付着し,一部は骨質内に入り込んでいる。
腱は非常にじょうぶで切れることは少いが,骨との付着部分がはがれることがあり,アキレス腱で最もよく起る。
腱には神経が多く分布している。
小型のハンマーで膝頭の下を軽くたたくと膝蓋腱反射がみられる。
-----------(転載ここまで)
このように腱は筋肉の両端にあって、筋肉と骨を繋ぐ役目をしているのですね。
しかも腱は極めて強靭で弾力性に富んだ繊維でもあり切れる事は少ないようですが、アキレス腱断裂する人って結構いますよね。
腱が切れるほどの強い力を出して運動したということなのでしょう。
しかしながら、腱には神経が多く分布していることも考えると、強い力を出すにしてももう少しコントロールできそうなものですよね。
それがコントロールできないということは神経の異常があるか、腱の異常があるかどちらかですよね。
いずれにしてもアキレス腱断裂という重大な怪我をする人が減っていく事を願うばかりです。
さて、腱について理解できたら次は「腱反射」についてです。
詳しく下記をご覧ください。
------------(以下、Wikipediaより転載)
深部腱反射(しんぶけんはんしゃ、DTR:Deep Tendon Reflex)(腱反射、伸張反射とも呼ばれる)は、太い骨格筋につながる腱を筋が弛緩した状態で軽く伸ばしハンマーで叩くと、一瞬遅れて筋が不随意に収縮する反射。
人体にみられる生理的な反射の代表的なものである。
手軽に誘発することができる上、運動系(錐体路系)障害や末梢神経障害の診断の目安となるため神経学的検査として非常に頻繁に用いられている。
-----------(転載ここまで)
腱反射を深部腱反射とも言うようですが、皆さんはこの反射を利用して遊んだことはないでしょうか。
私は小学生の頃、膝のお皿の下あたりを手で叩いて膝がピンッ!となることを利用して遊んでいました。
これは膝蓋腱反射というわれるものなのですが、膝がピンッ!ってならないと脚気という病気になるそうです。
脚気ってよく聞いたことがあると思いますが、詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。
脚気は、ビタミン欠乏症の一つであり、ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって心不全と末梢神経障害をきたす疾患です。
心不全によって足のむくみ、神経障害によって足のしびれが起き心臓機能の低下を併発したときは、最悪の場合には死に至るそうです。
そんな死に至る重篤な疾患でもある脚気ですが、遡ること江戸時代では結核と並ぶほど国民を苦しめた疾患でもありました。
脚気の症状は「足がおぼつかない」「怒りやすくなる」「気分が悪くなり寝込む」だそうで江戸時代の地方に住む侍が江戸へいって帰ってくると同様の症状で悩まされるので「江戸煩い」と言われて当時は恐れられていた病だそうです。
この原因は何か?
それが驚くことなかれ「白米」だそうです。
地方の侍は玄米を主食としていましたが、江戸は物流の変化に伴い白米が主食となり、その変化によって脚気になったそうです。
ではなぜ玄米から白米になっただけで脚気になったのか、それは胚芽部分に含まれるビタミンB1が関係しています。
白米は胚芽をそぎ落とすが、玄米はそのまま食べる、つまり玄米より白米のほうがビタミンB1が少なく、その欠乏症として脚気になったということですね。
ちなみに100g中のビタミンB1含有量は、白米がおよそ0.1gなのに対し、玄米は0.5g、米ぬかに至っては2.5gで玄米に漬物を食べていた地方の侍は知らず知らずのうちにビタミンB1を多く取っていたということですね。
まさに粗食こそ健康の秘訣なのでしょうか、贅沢はほどほどにしておくのが体にも財布にも良いということですね。
現代人は白米が大好きで白米以外のご飯を食べたことがないという方が多いのではないでしょうか。
そのような方は脚気になるかもしれませんね。
言われてみれば現代人って「足がおぼつかない」「怒りやすくなる」「気分が悪くなり寝込む」人多いですよね。
まさかこれって白米を食べているから・・・
いやはや、白米を常用すると腱反射が起きにくい可能性があるようです。
余談ですが、私は日常生活で玄米と白米を半分半分にして食べているのですが、先日玄米の在庫がなくなり白米だけの生活が1週間続きました。
するとどうでしょう、たちまち元気がなくなり終始体がだるく重い状態になり、症状がひどい時には寝てないといられない状態になりました。
これ嘘じゃないですからね(笑)
これってまさに脚気?
しばらくして、玄米を調達し通常の食生活に戻しましたが、何と元気がみるみる出るじゃないですか(笑)
まさに論より証拠で、白米だけでは体調が崩れることを身をもって体験出来ました。
もちろん、体調を崩したのはそれ以外にも様々な要因があったのでしょうが、白米もその要因になったと言えるでしょう。
当然ながらビタミンB1は玄米以外にも得られる食材はあるので、玄米だけを食べればいいかというとそうでもないと思いますが、私は玄米と白米を半分半分で食べていた方が元気が出て力を発揮出来るようです。
これも人によってですから、玄米が全ての人に良いかと言われればそうとも限りません。
ただ、「足がおぼつかない」「怒りやすくなる」「気分が悪くなり寝込む」という症状で困っている方は試す価値はありそうですね。
もしかしたら、玄米でパワーアップするかもしれませんよ。
私は白米だけだと物足りなく、玄米が入っているほうがお米本来の味を楽しめて好きです。
とはいえ、玄米だけだと食べにくいのと消化にも良くないので白米を半分いれることをお勧めします。
また近年における日本の食卓事情はかなり変化してきて、贅沢で美味しそうだけど栄養がない食事が増えてきています。
お米よりもパンやパスタを好む子供たちも増えてきていますから、ビタミンB1も欠乏しがちです。
そんな食事で育った子供たちを見れば一目瞭然、足がおぼつかず顔が白く目がどよーんとした病弱体質な子供が増えてきています。
もちろんこれは子供に限った話ではなく大人を見ても同じです。
これも私の勝手な見解ですが、街中を歩いていると元気がない人たちが多いと感じます。
みんなうつむき加減で何か満たされない、ただ何となく生きているという人が多いようです。
そのようになる原因は様々でしょうが、食生活の乱れは大きな要因の一つといえるでしょう。
そんなことを気にせず我が道をいくのが若者たちです。
ただそんな若者たちも疲れやすく元気がないように感じます。
「若いから元気!」という言葉はもはや時代錯誤のもので、むしろ70~80代の方が元気だと思えることが往々にしてあります。
食事も運動も休養も全てバランスが崩れた現代人、この先どうなるのでしょうか。
人生は短いようで長いです、ただ何となく生きいては暇を持てあますだけです。
暇をもてあますと人間はボケていきます。
長年仕事ばかりしてきた人が定年を迎えてボケていくのは暇をもてあますからでしょうか。
ありがたいことに政府は定年を70~75歳まで引き延ばそうとしています。
これでもてあます暇を仕事で埋める事ができますね。
でも暇つぶしの為だけに仕事をするのってどうなんでしょうかね。
なーんて、私ごときが心配してても仕方ないので、私はブログを書き進めます。
ひとまず腱反射を使いこなすには食事が大切、食べている物が自分の体を作ります。
腱にも神経にも脳にも良い食事を心がけましょう。
くれぐれも筋肉を大きくるプロテインや足りない栄養素を補うサプリメントなんかを食事だなんて思わないで下さいね。
何事もバランスが大切で栄養は食材を通じて取りましょう。
また筋肉を大きくすることにやっきになるのもどうかと思います。
というのも大きくなりすぎた筋肉の力に耐えきれず腱が悲鳴をあげて怪我をするからです。
筋肉の両端につく腱の存在なくして、関節は動きません。
「ビタミンを取るにはサプリメントを使いましょう」ではなく、食生活を見直しましょう。
今の時代の常識は嘘が多いので本当に気を付けないと騙されますよ。
はっきり言いますが、世の中の常識は誰かの都合がよいように作り出されたもの、そんな常識に囚われず何が自分の体にとっていいのか「自分の体で分別できる感覚」をもちましょう。
病院の定期検査も数値を駆使して病人を作り出す為の罠に過ぎません。
特に血圧の数値が一番初めに騙される罠です。
次に血糖値、尿酸値です。
そんなものに引っかからないように自分の体は自分で治せる賢い知恵をもって生きましょう。
もちろん、医療も頼るべき時は頼る知恵も必要です。
とにかく自分の頭で考える力が現代人は衰えていますから、まずは自分自身の体に目を向けて感覚を高める努力をしましょう。
そうすれば今何をすべきか体を通して何か感じられるようになります。
私はそれだけで生きてきたようなもので、いわゆる第六感を駆使して人生の選択をしてきました。
そんな私の人生も人から感謝されることが少しずつ増えてきています。
これも私は自分の体に目を向けて五感を高める努力をしてきたからだと思っています。
なので皆さんも自分の体に目を向けてみてください。
そうすれば今何をすべきかおのずと答えがでてくると思います。
ということで引き続き腱反射について書いていきたいのですが今一度確認です。
腱とは、筋肉の両端にあり、筋肉を骨に付着させるという仲介役で、強力な結合組織線維束で出来ていて、非常に丈夫で神経分布が多い、その腱が神経のコントロールで反射的に動くことを腱反射といいます。
腱反射とは、太い骨格筋につながる腱を筋が弛緩した状態で軽く伸ばしハンマーで叩くと、一瞬遅れて筋が不随意に収縮する反射のことを言い、主に腱と脊髄神経と筋肉が瞬間的に働き、運動を円滑にします。
このように文章にすると分かるように、腱反射を使いこなすにはポイントがあります。
それが「腱の感覚」と「筋肉の弛緩」です。
よくスポーツ選手は「リラックス」して「集中する」ことの大切さを説きます。
それはなぜか?
選手からしたらその方がプレーしやすいから、パフォーマンスが上るから、といったことでしか説明できないかもしれませんが、体の構造から言えば、腱反射を円滑に行うためといえるのではないでしょうか。
つまり、スポーツ選手のパフォーマンスを上げるには腱反射が重要で、その腱反射を使いこなせるような練習を日頃から行う必要があるということですね。
しかしながら、この腱反射を意識してトレーニングしている選手はどれだけいるのでしょうか。
一応、プライオメトリックストレーニングというものがあるのですが、これは筋肉の収縮力を利用して瞬発力を高めるものになるので腱反射を意識したトレーニングとは言えない気がします。
実際に教えているトレーナーも「筋肉を使って一瞬でパワーを出そう!」という言葉をよく聞くので腱反射を利用しようという意図は感じられません。
なぜここまで筋肉を使う事を強要するのでしょうか。
私の中で「筋肉は神経の伝達を腱に伝えるための仲介役」のようなもので、その仲介役が強くでてくると関節運動という主役がスムーズにいかなくなる気がしています。
感覚が良い子供たちも「筋肉はいらない」「力はいらない」ということを言います。
もちろんこの言葉をそのまま捉えると語弊が生じますが、私は子供が言わんとすることが凄く分かります。
というのも「運動=筋肉」と考える人が多く、腱反射を行うよりも筋肉を収縮させることばかり意識してトレーニングしている人が多いように思えます。
それもそのはず、世の中では筋肉こそ最強だという認識が強く、医師も運動不足の人をみると筋肉を鍛えなさいとしかいいません。
また怪我をしたスポーツ選手に対しても筋肉を大きくさせる事ばかりに心血注いで、腱反射を使いこなせるようなリハビリをやっていないような気がします。
そんな筋肉強化のリハビリばかりしていたら「腱の感覚」と「筋肉の弛緩」のバランスを崩してしまい、パフォーマンスを下げてしまいかねないでしょう。
もちろん筋肉も体にとって重要な組織なので鍛える必要はあります。
ただ、筋肉の鍛え方やどのような状態にすればよいのかもう少し具体的に考えた方がいい気がします。
私が書いてきたブログ「肩の力を抜く方法」「体の軸を知る方法」「体の軸を鍛える方法」はまさに腱反射を使いこなすための下準備とも言えるでしょう。
以前の私は体の軸を使いこなすことを考えてばかりいましたが、ここ最近はとにかく腱反射を使いこなすにはどうしたらよいのかということで頭がいっぱいになっています。
当然ながら今の私の筋肉は弛緩状態で腱の感覚次第で瞬間的に収縮する状態が作り出せていて、一瞬だけ縮んた筋肉もすぐに弛緩状態になるので、また次の腱反射にも対応できる状態になっています。
その為、いくら運動しても筋肉が収縮しっぱなしで凝り固まることは皆無なので、凝り固まった筋肉をマッサージや鍼などでほぐしたいとも思わないくらい筋肉が緩んでいます。
このように私は腱反射を使いこなすポイント「腱の感覚」と「筋肉の弛緩」をしっかりおさえている状況です。
これが出来るのも自分の体の軸がしっかりしてきていて、軸を使って何事もできるようになったから筋肉が緩み腱の感覚が高まってきたのだと思います。
では、これで万事オッケーかと問われれば、答えはノーです。
というのも腱反射とは、太い骨格筋につながる腱を筋が弛緩した状態で軽く伸ばしハンマーで叩くと、一瞬遅れて筋が不随意に収縮する反射のことです。
太字で書いてある通り腱反射はハンマーで叩かないと起こせないのです。
つまりは運動中にハンマー片手に腱反射を起こしたい時に腱を叩かなければ、腱反射を使いこなすことが出来ないのです。
ハンマーを持ちながら運動するって・・・頭おかしいですよね(笑)
みんなに頭がおかしいと思われている私もさすがにそれは出来ません。
ただ発想を変えてみましょう。
「運動中に何かと腱をぶつけて反射を引き起こす」
そうです。
地面に腱をぶつけて腱反射をおこすのです。
こんなイメージです。
腱膜を使いこなす
地面に腱をぶつけると書きましたが、正確には「踵を地面にぶつける」ということです。
世の中ではランナーたちを中心にフォアフット走法なるものが注目され、「踵着地は悪くつま先着地が良い」と捉える方が増えてきていますが、決して踵着地が悪いなんてことはありません。
むしろ腱反射を使うには踵着地が必須だと私は思っていて、それを極めていくとつま先方向へスムーズに力が伝わり、何となくつま先よりのところで走るという感覚になります。
フォアフット走法の代表格である大迫傑選手もインタビューでは「つま先で走る意識はなく自然とそうなった」とも言っています。
この発言からしてもフォアフット走法はメディアが勝手に作り出した言葉で、真面目に練習しているランナーからしたら頭を混乱させる迷惑この上ないことでもあります。
それはさておき、なぜ踵着地だと腱反射を使えるのかというと踵付近にある「足底腱膜」があるからです。
足底腱膜
皆さんは腱と聞くと「アキレス腱」が一番最初に思い浮かぶので、腱はアキレス腱にしからないと思いがちです。
しかし、そんなことはありません。
腱は筋肉があるところにはどこにでも存在しています。
というのも、腱は筋肉の両端にあるので、1つの筋肉に2つの腱があるということです。
なのでもし筋肉が600あるとしたら、腱は1200あるということになります。
すごく多いですよね!
しかも、その腱は筋肉よりも強靭です。
さらに言えば、腱は神経の分布が多いということもあり、感覚が鋭いとも言えます。
であれば体の感覚を高めたいのであれば腱を鍛えていく必要があるということですね。
また、腱を鍛えるということは神経を鍛えることでもあるので、脳にも良さそうですね。
それだけ素晴らしい腱ですが、腱以上に素晴らしいものがあります。
それが腱膜です。
腱はスラックラインで、腱膜はトランポリンといったところでしょうか。
腱膜の方がより強い力を引き出してくれそうです。
そんな腱膜で有名なのが「足底腱膜」です。
よく足底腱膜炎という言葉は聞いたことがあると思いますが、あれは足底腱膜に痛みや炎症がでたことを言うのですが、なかなか治せず苦しむ方が多いです。
よく陸上選手はこれが原因で走れなくなるのですが、無理して走ると膝や腰を痛めたり中足骨骨折などをおこし選手生命が絶たれることにもなる重篤な疾患です。
ちなみに、足底腱膜炎はいくら足裏のマッサージをしても治りません。
注射をしても治りません。
タオルギャザーでリハビリしたら逆効果です。
こんなこと言ったら不味いですが、足底腱膜炎を常識的な治療で改善しようとしても治らないでしょう。
足底腱膜炎で悩んでいる方は一度からだ塾にお越し下さい。
非常識な方法で確実に改善させますよ(笑)
そんな足底腱膜で腱反射を駆使すると驚くほど体が軽く動くのですが、どのようにして反射をおこすのか、それが地面に踵を叩きつけるというものです。
これをやると全身にある約1200の腱が反射的に動き、全身にある関節を連動させた動きにすることができるのです。
これをやったことがある人は分かると思いますが、まさに電気ショックです(笑)
全身に電気が流れるのを感じられ、一度やったら病みつきになります。
なぜ電気がながれるのか、それは私たち人間は電気で動いているからです。
これについては「人間は電気で動く」「脳は発電機」「冷え性にはマグネシウムが効く」をご覧ください。
全身に電気が流れているのは全身に神経が張り巡らされているからで、とくに腱や腱膜には神経が多いという事ですからそこをハンマーで叩くような刺激を与えると電気ショックのような感覚が得られるということですね。
私たちの筋肉を緩めるのに電気治療が有効なように、この踵を地面に叩きつけるのも筋肉を緩めるのに有効です。
実際、スポーツ選手がレース前に何回かジャンプして着地するなんてシーンみられますよね。
あれは筋肉を緩めるのに非常に有効なのです。
ただ効果的に行うには踵をしっかり地面に叩きつけることが必要です。
踵と言ってもどこを踵と捉えるかは人それぞれ、私がいいたいのは赤丸で囲ったあたりです。
今の所はその場所が私の中のハンマーポイントで、そこを地面にぶつけると腱反射が上手くいくような気がしています。
当然ながらここで言っているハンマーポイントは私が進化していく過程で変わってくるかもしれませんが、2019年4月時点では写真内の赤丸と地面をぶつけることが腱反射の使い方だと思っています。
腱反射で体を操れるようになると咄嗟のときの判断が正確で早くできるようになります。
先日も娘と風船バレーで遊んでいたのですが、勢いよく飛んできた風船に対してすぐに手を出せるようになりました。
それは見事に進化していて以前はとれなかったような風船も一瞬でとれるようになっています。
腱反射は走るためのものではなく、球技にも非常に役に立ちますね。
もちろん、飛んできた物を見る感覚器の鍛錬も必要になってきますので、体力低下した現代人は体と目と耳を鍛える必要があるでしょう。
そんな目と耳と体を鍛えることを子供の頃からやっていればたちまち何でも出来る子になるかもしれませんね。
そんな体操教室が世の中にあったらいいですよね。
なーーんて言ってたらありましたよ!
それが「目と耳の体操教室」です。
こちらの体操教室は、体の使い方を教えてくれる教室なのですがここまで説明してきた腱反射を上手に使えるようになる練習も行っています。
この腱反射を使いこなせるようになると素早く動けますし、頭の回転も速くなりますし、よく話を聞いて自分の意見をしっかり言えるような子供になります。
それもそのはず腱は神経分布が多く、そこを鍛えると脳にも良いからです。
賢い子供に育てたいのであれば、体の構造上からしても腱反射を上手く利用することですね。
なので積極的に外遊びをして高い所からジャンプしたり、ケンケンパをしたり、不安定な場所を歩いていてみたりして全身にある腱や腱膜を刺激してあげましょう。
さて、ここで忠告です。
どうも私の書いているブログを読んで理解しているつもりになって他人に教える人がいるようですが、分かった気にならないで下さいね。
定期的にからだ塾に通っている人はいいのですが、注意したいのがからだ塾に通わなくなったのに未だにブログを読んでいる人です。
私は去るもの追わない人間なので、からだ塾に通っていた人が通わなくなるのは全然良いと思います。
それなりの理由があってからだ塾に来なくなるのでしょうから、その理由をわざわざ聞く気もないです。
ただ、からだ塾に通わなくなったのになぜまだブログを読むのですか?
もちろん、読むなとはいいませんが、分かった気にならないでくださいね。
私の言っていることは常に進化していますから、過去に教わったことをそのままやり続けても正解とはかぎりませんよ。
たかだか数回からだ塾のトレーニングを受けたからといって分かった気にならないで下さいね。
ブログでは一般の人でも分かるように書いているので、なんか簡単そうに思えるかもしれません。
ただ、これは一人でも多くの人が体について小難しく考える事無く自分の体に目を向けるきっかけになればと思って書いています。
楽そうに簡単そうに思えて実は難しいしく奥深いのが人間の体を知る行為です。
そんな簡単に体のことが分かる訳がないですから、ちょっとやって分かったつもりになっている人は後々痛い目に合うかもしれませんので、十分お気を付け下さいね。
最後に、ここまで腱反射の使い方を書いてきましたが、腱反射を使うには体の軸を使いこなせる人にしかできません。
なので、体の軸がズレている人はいくら私のハンマーポイントを地面にたたきつけた所で腱反射はスムーズに行われませんし、むしろ踵や膝など体を傷める原因にもなりますのでお気を付け下さい。
体の軸をつかいこなすのもとても簡単そうに言っていますが、相当難しいです。
これはからだ塾で実際にトレーニングしているプロスポーツ選手も言っている事です。
ただその難しい体の軸を極めて使いこなそうと一生懸命にやっていくと驚く効果が得られます。
その効果を求めて選手たちは遠い県外から毎週のように通い続けています。
また主婦も同様に週1でセントレしないと体がおかしくなると言って毎週通い続けています。
これだけ体に目を向けて自分自身を高めていく努力をすれば私たちを作って下さった神様も喜んでくれるのではないでしょうか。
神様が喜ぶ事を私たち人間は行うと神様は祝福という名のご褒美を下さいます。
週1でセントレに通う主婦の表情を見ると以前に比べて非常に明るくなり、話を聞いても家庭環境や仕事なども上手くいっているのが分かります。
死ぬまで一生共にするのが自分の体です。
私たち人間はその体の持つ力を引き出す努力を毎日していく必要があるのですが、哀しいかな現代人はそれをしない人があまりにも多いです。
むしろ体の持つ能力を引き出すどころか壊して楽しんでいる人が後をたちません。
酒とタバコで脳の機能を衰えさせ、携帯ゲームやテレビゲームで視覚聴覚の機能を破壊し、怠惰な生活で理性を失う。
そんな体に悪い生活ばかりして人は楽しいとさえ思う、これはかなり危機的状況です。
一人でも多くの人が自分の体の軸を知り脳を正しく機能させて欲しくて今日のブログを書きました。
腱反射を上手に使えるようにまずは体の軸を知りましょう。
またの更新お楽しみに。